MVNOやキャリアとの関係をどうする?

 イオンモバイルは、高い知名度と充実した商品ラインアップを持っているのに加え、全国のイオンの店舗で契約できる体制が整っていることから、優位性は非常に高い。実際、今回の新サービスに関しても、店舗によって対応に差はあるものの、全国のイオン429店舗で一斉に提供するとしているし、そのうち213店舗では販売だけでなく、店頭でのサポートも実施するという。

イオンの213店舗では、販売だけでなく店頭でのアフターサポートも提供するとのこと。写真は2月18日のイオンモバイル新サービス発表会より
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 そのイオンが自社でサービスを提供し、サービス・サポートを充実させることは、ユーザーにとっても確かに大きなメリットとなるだろう。橋本氏は新しいイオンモバイルのサービスで「(MVNOの)シェアでナンバーワンを目指す」と話しており、今回のMVNOとしての展開に強い自信を見せている。

 気になるのは、他社との関係をどうしていくかだ。従来販売代理店として協力関係にあったMVNOと競合することになるのはもちろんのこと、店頭でのサービスやサポートを充実させるほど、大手キャリアをライバルにしてしまう可能性も高まってくる。

 こうした点に対して橋本氏は、「我々よりもユニークなサービスもあることから、代理店としての販売は継続していく」と話し、キャリアとの関係についても、「直接競合することはない」という。イオンは販売店としての側面が強いことから、より多くの商品を扱いたいだろうし、キャリアやMVNOにとっても、イオンの販売力は重要だ。従ってイオンが自社サービスに力を入れたからといって、両者の関係がすぐに解消されるわけではないだろう。

 だが販売店であったイオンが自社のサービスを拡大するほど、イオンも、MVNOやキャリアの側も難しい選択を迫られる可能性が高まるのは間違いない。今回のイオンモバイルのリニューアルが、販売店とMVNO、そしてキャリアとの関係にどのような影響を与えるかは、今後のMVNOの動向を読む上で大きなポイントとなりそうだ。

イオンモバイルは今回のリニューアルによって、販売代理店からMVNOとなることから、従来協力関係にあったMVNOとは競合する関係となる。写真は2月18日のイオンモバイル新サービス発表会より
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