イケメソも一緒に泣いてくれる!?

 とある企業の会議室。ここに終業時刻の18時に20代から30代の女性社員4人が集合していた。イケメソ宅泣便から派遣されてきたのは感涙療法士で“インテリイケメソ”の千葉司氏。千葉氏の本業はミュージシャンだ。「イケメソ歴は約半年です。知人の紹介でこの活動をするようになりました」(千葉氏)。

 前出の寺井氏いわく、イケメソは基本的にスカウトだそうで、ルックスに関してまず厳しい審査があるそうだ。イケメソ千葉氏が涙に関する効用を説明することから始まり、泣ける本を朗読する。その後は、一番の泣きどころである「動画の観賞」だ。5分前後の動画を数本見るうちにすすり泣きが聞こえてくる。ふと隣を見ると、イケメソ千葉氏も泣いているではないか。動画の内容はいわゆる「いい話」系のものなのだが、夫婦愛、ペット愛、友情もの、バラエティーに富んでいる。そして、どうやら人によって泣きのツボが違うらしく、動画ごとに違う方向からすすり泣きが聞こえてくる。

 この動画、寺井氏が制作した泣ける動画などを含む30分ほどのオムニバス形式にして見せるのだが、構成は工夫が必要だという。「見る側の人生経験によって共感できる動画とそうでないものがあります。例えば、高校で生徒たちに涙活するときは、夫婦愛ものやサラリーマンの奮闘記的なものは理解しづらい。クライアントに合った動画をセレクトすることで、徐々に感情を上げていき、最後にすっきりできるように気持ちの強弱も考えて構成します」(寺井氏)。

“インテリイケメソ”の千葉司氏による本の朗読。参加者は徐々に泣く態勢にシフトしていっているよう
動画は5分ぐらいの短いものが6本ほど続いて流される

 動画観賞が終わったところでお待ちかねの「頬ポン」タイムだ。イケメソが頬の涙を拭いてくれるこのサービス、される女性側はちょっと恥ずかしそうだがまんざらでもない様子。最後に千葉氏の本業でもある歌のパフォーマンスがあり終了となる。

動画が始まってまもなくするとすすり泣きが聞こえてきた
「頬ポン」する千葉司氏