VRコンテンツのノウハウが分かってきた

 今回、ドラえもんVR「どこでもドア」を体験して感じたのは、VRコンテンツとして完成度が高く、運営の仕方もこなれてきたということ。筆者は昨年、お台場に期間限定でオープンした「VR ZONE Project i Can」を実際に体験したが、当時はまだVRコンテンツを使ったアミューズメント施設自体が珍しく、コンテンツの内容も運営の仕方も手探りの感があった(関連記事:怖さで絶叫、膝はガクガク、ナムコのVR施設が楽しい!

 しかしドラえもんVR「どこでもドア」はVRによる視覚・聴覚の体験と、風や振動による体感とのバランスが自然で違和感なく楽しめた。スタッフのガイダンスも手慣れていて、ユーザーが少しでも戸惑うとすぐ適切なアドバイスが聞こえてくるので、ストレスなく楽しめた。 

 バンダイナムコエンターテインメントAM事業部VR部VRコンテンツ開発課マネージャーの田宮幸春氏は、「VR ZONE Project i Can」を通じて様々なノウハウが得られてきたと語る。

「お台場での営業で、お客様が求めているVRコンテンツの方向性が分かってきた。また、体験中のお客様に話しかけてリードするなど、スタッフの働きが満足度を大きく左右することも分かった」という。料金に関する不満もほとんどなかったそうだ。

 VRコンテンツの実験色が強かった「VR ZONE Project i Can」だが、実験段階はほぼ終わり、これからはその成果を生かしていくという。どんなVRコンテンツで楽しませてくれるのか、今後への期待がさらに高まった。

(文/湯浅英夫=IT・家電ジャーナリスト)

日経トレンディネット 2017年2月20日付の記事を転載]