どこでもドアを自分の手で開けられる

 体験が始まると、視界には“のび太の部屋”が広がる。この再現度がとても高い。子どものころから漫画やアニメで見てきたあの部屋の中を自分の足で歩き回れるのは感動モノ。季節は夏らしく、耳にはセミの鳴き声が聞こえてくる。やがて、“のび太の机”の引き出しが開いて目の前にドラえもんが現れる。没入感は満点だ。

VRゴーグルをすると、こんな感じでのび太の部屋が見える。天井や窓の外の風景も作り込んである
床に置いてあるどら焼きを思わず取ろうとしてしまう筆者。実際には何もない
目の前にドラえもんが現れた

 そしていよいよ、どこでもドアを開ける。この、自分の手で実際にドアノブを回して開ける瞬間が一番ドキドキした。開けたドアの向こうには、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』のような南極の世界が広がっていた。ドアをくぐると周囲は雪や氷の世界で、ペンギンの姿も見える。送風機から実際に涼しい風が吹いてきて臨場感を高めてくれる。

どこでもドアを開いてくぐると、そこは南極だった
くぐったドアを振り返るとその中にはのび太の部屋が見えるが、ドアの向こう側に回ってもそこは南極の世界だ
地響きとともに足もとが崩れたりしてスリルがある

 南極では少し怖い体験をして、一度のび太の部屋に戻り、またドアを開けると今度は走行中の電車の上だった。スピード感があり、トンネルに入るたびに思わずヒヤっとして身を屈めてしまう。足もとからは電車の振動が伝わってくる。これもまたスリリングな体験だった。

再びドアを開けてくぐると、そこは電車の屋根の上だった。スピード感があって冷や汗が出る

 部屋に戻ると、ドラえもんが再び現れ、挨拶をすると体験は終了。ただ、まだ少し時間があったので部屋の中を歩き回ってみた。引き出しを開けられるというので開けてみると、中にはタイムマシンのあの世界が見える。窓から見える景色も作り込んであってのぞきこめる。体験時間は5~6分ほどだが、とても満足度の高い体験だった。

引き出しの中にはタイムマシンの世界が見える
引き出しを開いている筆者

 ドラえもんVR「どこでもドア」は、4月14日まで開催される。しかし、予約制で1カ月先の分まで予約を受け付けているものの、人気が高く、予約を開始するとすぐ埋まってしまうとのこと。キャンセルが発生することもあるので、それを狙うのもありだろう。

 なお、子どもは視覚の発達に影響が出る恐れがあるため、ほとんどのVRコンテンツは年齢制限を設けている。ドラえもんVR「どこでもドア」も13歳未満は体験できない。

 一番喜びそうな小さい子供が体験できないのは残念だが、ドラえもんVR「どこでもドア」は、大人にもドラえもんの映画を見てもらいたいという狙いでスタートした企画だそう。ドラえもんを見て、読んで育った大人のためのVRなのだ。