オーロラや星空に癒される

 映像コンテンツ以外で個人的に感動したPS VR用のソフトウエアに『NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-』と『コズミックフロント☆NEXT VR 南米星空編』がある。

 NORTHERN LIGHTSはオーロラ、コズミックフロントは満天の星空を堪能できるPS VR用ソフトだ。

 実際に見てみると、本物のプラネタリウムでオーロラや星空を楽しんでいるような感覚にひたれる。のんびり1カ所を見続けてもいいし、360度見渡して楽しんでもいい。自宅でプラネタリウムと変わらない体験ができるというのは、「便利な世の中になったものだ」と感じる。

 また、どちらのソフトにも癒やし系の音楽が収録されているので、リラクゼーション感覚でくつろぎながら見るのにも最適。PS VRの没入感と合わせて、癒やしの時間を過ごせる。

オリハルコンテクノロジーズの『NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-』では、アラスカで撮影したオーロラを堪能できる。オーロラのリアルな動きを楽しめる「ムービーモード」と、高解像度写真を見られる「スライドショーモード」が選べる。楽曲にはピアニストの中村由利子氏が書き下ろしたオリジナルの5曲を収録する。価格は800円
オリハルコンテクノロジーズの『NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-』では、アラスカで撮影したオーロラを堪能できる。オーロラのリアルな動きを楽しめる「ムービーモード」と、高解像度写真を見られる「スライドショーモード」が選べる。楽曲にはピアニストの中村由利子氏が書き下ろしたオリジナルの5曲を収録する。価格は800円
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オリハルコンテクノロジーズの『コズミックフロント☆NEXT VR 南米星空編』では、南米・ボリビアのウユニ塩原とチリ・アタカマ砂漠のパラナル天文台で撮影した満点の星空を体感できる。こちらもムービーモードとスライドショーモードを用意し、オリジナルの癒やし系楽曲を収録する。価格は1200円
オリハルコンテクノロジーズの『コズミックフロント☆NEXT VR 南米星空編』では、南米・ボリビアのウユニ塩原とチリ・アタカマ砂漠のパラナル天文台で撮影した満点の星空を体感できる。こちらもムービーモードとスライドショーモードを用意し、オリジナルの癒やし系楽曲を収録する。価格は1200円
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仮想空間とリアルが融合

 もうひとつ、VRらしい面白いソフトと感じたのが『anywhere VR』だ。このソフトは、砂浜や水族館、滝の音が聞こえる森林など、さまざまなロケーションの定点映像を見ながら、のんびり自然を感じるという癒やし系のコンテンツ。リゾート地などのリラックスタイムを自宅で味わえるという点が面白い。

 このソフトがユニークなのは、仮想空間であるVRの画面内にリアルな情報を映し出せるということ。例えば、自分の使っているスマホと連携させることで、そのスマホの画面を表示できる。仮想空間で現実の情報をリアルタイムに確認できるという点は素晴らしい。

 また、ニコニコ動画のコメントのようなイメージで、ツイッターの情報をVRの画面内に流すこともできる。青空にツイッターのテキストが流れるのは何ともシュールだが、面白い試みといえる。

ソニー・ミュージックエンタテインメントの『anywhere VR』では、手持ちのスマホ画面をそのまま表示できる。動画やゲームなどのアプリにも対応する一方で、サウンドが転送できないのは残念だ。なお、スマホの画面を映し出すには、スマホ側に専用アプリのインストールが必要。現時点ではAndroid版しかないため、iPhoneでは利用できない
ソニー・ミュージックエンタテインメントの『anywhere VR』では、手持ちのスマホ画面をそのまま表示できる。動画やゲームなどのアプリにも対応する一方で、サウンドが転送できないのは残念だ。なお、スマホの画面を映し出すには、スマホ側に専用アプリのインストールが必要。現時点ではAndroid版しかないため、iPhoneでは利用できない
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スマホの画面以外には、時計パネルやツイッターの投稿も表示できる。また、ミニゲームも用意されている
スマホの画面以外には、時計パネルやツイッターの投稿も表示できる。また、ミニゲームも用意されている
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 このように、PS VRはゲーム以外でもさまざまな活用方法がある。PS4を利用し、VRゲームを楽しむことはもちろん、映画館のような大画面で映像を楽しみたい人や360度の映像に興味がある人は、ぜひとも試してみてほしい。

 ただ、現時点では製品自体の供給不足から、なかなか手に入らないという課題はある。また、VRが本格的に広まるためには、VRの機能を活かした人気ゲームの登場は不可欠だ。販売数の拡大と良質なコンテンツの登場が待たれる。

 筆者としては、個人的にプラネタリウムのような癒やしコンテンツは思った以上に堪能できたので、そういったコンテンツがもっと増えれば活用の幅も増えると感じた。

(文/近藤 寿成=スプール)

日経トレンディネット 2017年2月27日付の記事を転載]