映画を「200インチ相当の大画面」で楽しむ

 PS VRをゲーム以外で利用する方法として、2Dコンテンツを楽しむための「シネマティックモード」がある。シネマティックモードは、基本的にVRに対応しない既存コンテンツを楽しむためのモードだ。暗い仮想空間に浮かぶ117〜226インチ相当の巨大なディスプレーで映像を楽しめる。

 PS VRはPS4に接続されているため、BDやDVDの映画コンテンツ、テレビ視聴・録画アプリ「torne」でのテレビ・録画番組の視聴が可能。また、YouTubeやNetflixといった動画サービスなども、映画館並みの大画面で楽しむことができる。

 さらに、ヘッドホンを利用することでバーチャルサラウンドにも対応。そのため、没入感はかなり高い。

 筆者は、映画はできれば映画館で見たいと思うし、スポーツを見るのもかなり好きだ。そのため、PS VRを購入した第一の理由は「シネマティックモード」であったといっても過言ではない。

 また、仮想空間内スクリーンサイズで中もしくは大を選ぶと、画面の位置が仮想空間内で固定される。これにより、少し頭を動かしても画面は動かず、テレビと同じように自由な感覚で違和感なく視聴できる。大型テレビやホームシアターのような迫力の大画面を、小さな部屋に導入できる点は魅力だ。

シネマティックモードは、仮想空間内の約2.5メートル先にスクリーンが現れるイメージ。画面サイズは小(117インチ相当)・中(163インチ相当)・大(226インチ相当)の3段階が選べる
シネマティックモードは、仮想空間内の約2.5メートル先にスクリーンが現れるイメージ。画面サイズは小(117インチ相当)・中(163インチ相当)・大(226インチ相当)の3段階が選べる
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 ただし、PS VRの解像度は片目で960×1080ドット、両目で合わせて1920×1080ドットとなるが、画質的にはフルHDテレビよりもやや劣る。とはいえ、画質を十分補うだけの没入感を体感できるため、よほど画質にこだわる人でなければ問題なく楽しめるはずだ。

 なお、PS VRはこれまでBlu-ray 3Dに対応していなかったが、システムの次回バージョンアップで対応する予定。3D映画も見ることができるため、3D対応のテレビを購入する必要がなくなったのは個人的にうれしい。

「360度映像の視聴」にも大活躍

 映像コンテンツの新たな楽しみという点では、最近注目を集めている全天球カメラの映像もPS VRがあれば気軽に視聴できる。

 全天球カメラは、360度すべてを撮影するカメラのことだ。リコーの「THETA」やカシオの「EX-FR200」など多くの製品が発売されている。

 これらのカメラで撮影した映像は、付属ソフトなどで既定の動画ファイルにパソコンで変換し、そのデータをUSBメモリーに保存してPS4に接続すれば、PS VRでも視聴可能になる。

 また、これらの360度映像はYouTubeにも数多くアップされている。その映像もPS VRで楽しめるので、それを見るだけでもかなり面白い。

 例えば、スカイダイビングやサーフィンの映像であれば、まるで実際にやっているかのような疑似体験が可能。高い場所を歩く映像では自分の意志で足元の風景を見ることができるため、ちょっと肝を冷やしてしまうほどの迫力と雰囲気を感じた。VRだからこそ味わえる体験といえるだろう。

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自分で撮影した360°のパノラマ風景を楽しめるのはもちろん、YouTubeには高所恐怖症の人はちょっと肝を冷やすような映像も多数存在する
自分で撮影した360°のパノラマ風景を楽しめるのはもちろん、YouTubeには高所恐怖症の人はちょっと肝を冷やすような映像も多数存在する
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