コンタクトレンズユーザーはネット通販に親和性がある

 コンタクトレンズはハードやソフトといった分け方だけでなく、2週間用などの装用期間ごと、またはシリコーンハイドロゲルといった素材別などのさまざまな商品がある。だが、ジンズが取り扱うのはワンデータイプ1種類のみだ。

 同社によると、現在市場の約6割がワンデータイプのソフトコンタクトレンズで、その約6割がジンズ ワンデーと同じ種類(グループⅣと呼ばれるイオン性高含水レンズ)。さらにユーザーの6割が20〜40代の女性だという。「このユーザー層はジンズのターゲットと合致している」と笈沼氏は話す。つまり、幅広い層をつかむために取り扱い種類を増やすのではなく、ターゲットを狙い打ちして商品を投入したというわけだ。

 また、同社はワンデータイプのコンタクトレンズユーザーはインターネットでの購入に抵抗がないとも考えている。コンタクトレンズは高度管理医療機器のため、購入には医療機関の受診が必要だが、受診後に眼科併設の販売店やコンタクトレンズ専門店で購入せず、ネット通販を利用する人が増えているというのだ。コンタクトレンズ購入には医師の指示書(コンタクトレンズにおける処方箋)が必要というイメージがあるが、「厚生労働省の通達では、受診していることを確認できれば指示書(処方箋)自体を販売店に提出する必要はない」と同社の倉重達一郎薬務準備室長は説明する。

 そこで、同社はユーザーの手間を省くために指示書の添付は求めず、代わりに購入画面にセルフチェック項目を設けた。商品を選択すると「コンタクトレンズ初心者である」「医師の診察は受けていない」というようなチェック項目が表示される。1つでもチェックが入ると販売はせず、眼科を検索するページに誘導する仕組みだ。

写真のような「購入前セルフチェック」が表示され、1つでもチェックが入ると販売しないという形を取っている
写真のような「購入前セルフチェック」が表示され、1つでもチェックが入ると販売しないという形を取っている
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