「素材そのものの味」を求める消費者が増えている

 「少子化による人口減で多くの調味料市場が縮小傾向にある」(林氏)というが、同社の推計によると、空前のサラダブームが追い風となり、2011年に約660億円だった液状ドレッシング市場は2017年には約760億円に伸長しているという。市場が拡大している今はチャンスといえるが、なぜあえて塩で勝負するのか。

 「消費者の嗜好の一つとして、素材そのものの味を重視する傾向が強くなってきている」と林氏は話す。特に野菜は塩や油、ハーブ、ビネガーなどのシンプルな調味料で素材そのものの味を楽しみたいという人が増えてきているというのだ。確かに、ここ数年はコクや旨みが強いドレッシングが好まれるようになってきているが、そのぶん野菜の風味を感じにくい傾向になっているかもしれない。

バジル&オレガノにはジャガイモの組み合わせが合うとのこと。茹でただけのジャガイモの甘みが強く引き出されたように感じた
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 だが、サラダ用の塩という新しいカテゴリーを作ることによって、同社の柱である液状ドレッシングの売り上げは縮小するとは考えなかったのだろうか。これに対し、林氏は「ドレッシングから市場を奪うのでなく、サラダの新しい食べ方を提案することで新たな市場を築きたい。サラダ市場はまだまだ伸びると考えている」と話した。

(文/桑原恵美子)

日経トレンディネット 2018年2月19日付の記事を転載]