ひと口にケーブルといっても製造プロセスには差がある

 スマホ用のケーブルの価格差の一因となっているのが、製造プロセスや対応している規格の違いだ。例えばiPhone用のLightningケーブルは、規格としては一番シンプルなのだが、それでも「MFi認証」をクリアしているものと、していないものがある。

 「MFi認証は、アップルの定める基準『MFi Program』を満たしたチップなどを使って製造されている製品に与えられます。OSがアップデートしても使えるなど、ある程度の品質保証になりますが、その分、コストが掛かりますから、ケーブルの価格も高くなります」(猿渡氏)

 一方、microUSBケーブルには、特別な認証などがないため、Lightningケーブルに比べると全体的に価格が安い。ただ、メーカーや製品による仕様のバラつきもある。例えば、通電にしか使えないケーブルと、通電とデータ転送ができるケーブルに分かれたりする。価格差や見た目に大きな差がないことから、間違えて買うとパソコンにファイルが転送できないことがある。

左が「PowerLine MicroUSBケーブル」(699円)、右は「PowerLine USB-Cケーブル」(1399円)。Lightningケーブルなどと比べるとmicroUSBケーブルは割安だ
左が「PowerLine MicroUSBケーブル」(699円)、右は「PowerLine USB-Cケーブル」(1399円)。Lightningケーブルなどと比べるとmicroUSBケーブルは割安だ

 最近はここにUSB Type-Cケーブルが加わったが、「USB Type-Cケーブルはそもそも規格が流動的な上に、単に充電するだけでなく給電にも使える規格『USBパワー・デリバリ』への対応に対応しているもの、ディスプレーへの出力にも使われるために見極めに苦労するかもしれません」(猿渡氏)

 USB Type-Cだからといって、USB 3.0だとも限らない。USB 3.0ならば、給電は0.9A、データ転送は5Gbpsに対応している。だが、差し込み口はUSB Type-Cでも、USB 2.0だと給電は0.5A、データ転送は480Mbpsなどになってしまう。新しいモデルに付属するものなら特に問題は起こらないだろうが、ノーブランドの激安品は選ばないほうが無難だ。

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