抗アレルギー剤は予防に、抗ヒスタミン剤はかゆみに有効

Q: 花粉症用目薬にはどのような有効成分が入っている?

A: 抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤が主な有効成分です。

 トラニラストやクロモグリク酸ナトリウムなどの抗アレルギー剤は、「予防」と「悪化防止」に役立ちます。花粉症は免疫疾患の一つで、体に害のない花粉を免疫システムが有害だと認識し、鼻や目の粘膜にある肥満細胞に抗体を作ります。そして、花粉が抗体と結合すると、花粉を排出しようとヒスタミンなどのアレルギー物質が分泌され、目のかゆみやくしゃみなどが引き起こされます。

 抗アレルギー剤は、肥満細胞を安定化し、アレルギー物質を出さないようにする働きがあります。そのため、飛散開始前から使うと花粉症予防にもつながります。また、早期使用により、花粉の最盛期でも目のかゆみやくしゃみなどを抑えることも可能です。

 抗ヒスタミン剤には第1世代と第2世代があります。クロルフェニラミンマレイン酸塩など、以前から使用されている第1世代の抗ヒスタミン剤の主な働きは「修復」。肥満細胞のヒスタミン受容体をブロックすることで、目のかゆみを抑え、速効性があるのも特徴です。最近開発された第2世代の抗ヒスタミン剤は「予防」「修復」「悪化防止」の効果がある万能選手ですが、点眼剤で使用できる成分はまだ限定されています。

「ロート アルガード クリアブロックZ」(第2類医薬品、1800円)。抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤がダブルで処方されており、予防をしながら速効性のある効果が期待できる。さらに、抗炎症剤(プラノプロフェン)が重症化を防ぎ、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが傷ついた角膜を修復する。すべての有効成分が最大濃度配合されている
「ロート アルガード クリアブロックZ」(第2類医薬品、1800円)。抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤がダブルで処方されており、予防をしながら速効性のある効果が期待できる。さらに、抗炎症剤(プラノプロフェン)が重症化を防ぎ、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが傷ついた角膜を修復する。すべての有効成分が最大濃度配合されている

Q: 花粉症用目薬の効果的な使い方は?

A: ロート製薬では、花粉症状の重症度に合わせて10種類の点眼薬を販売していますが、花粉の飛散が少ない今くらいの時期は「ロート アルガード プレテクト」を使って予防対策をしっかり行い、飛散が多くなってきたら有効成分を最大濃度配合した「ロート アルガード クリアブロックZ」や「ロート アルガード クリアマイルドZ」に切り替え、かゆみなどの症状に対処するのがおすすめです。

Q: 医師が処方する目薬と、ドラッグストアで販売されている目薬の違いは?

A: 一般向けの目薬で使用できる有効成分の量や種類は国の基準で定められています。最近ではセルフメディケーションの観点から、以前より多くの有効成分が使用できるようになり、医療用の目薬と同等の目薬も販売されています。

 その大きな違いは使用感です。医療用の目薬は有効成分と最低限の添加物のみが配合されていますが、一般用の目薬には、清涼剤(クール成分)や防腐剤などの添加物を、それぞれの企業が独自の処方で加えています。ロート製薬では、いかに気持ち良く、毎日使えるかということを念頭に、添加物の微調整を重ね、実際に研究員が差し心地を確認しながら、目薬を開発しています。

Q: 2017年1月からセルフメディケーション税制(特定健康診査などを受けている人が、一部の市販薬を購入した際に所得控除を受けられるようにした制度)が始まりましたが、対象となる目薬はありますか?

A: 有効成分が高濃度で配合されている「ロート アルガード クリアブロックZ」「ロート アルガード クリアマイルドZ」「ロート アルガード クリアブロックEXa」「ロート アルガード クリアマイルドEXa」や、スイッチOTC成分が配合された「ロート アルガード プレテクト」の5種類が対象です。

 自分の症状に合った目薬を選ぶのは簡単ではない。しかし、目のかゆみが気になる場合は、抗ヒスタミン剤が配合されているタイプを選ぶなど、成分に関する基本的な知識を持っていると選びやすくなる。また、薬剤師が常駐しているドラッグストアならば、アドバイスを求めるとよいだろう。

 これからの花粉の季節、目薬を正しく使って症状の出方をコントロールできれば、外出するのもおっくうでなくなるかもしれない。

(文/小口梨乃)

日経トレンディネット 2017年2月13日付の記事を転載]

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。