花粉が気になる季節。ウェザーニューズ社によると、2017年の花粉飛散量は全国平均で1.2倍と全国的に多くなる見込みで、飛散量が少なかった2016年に比べると、一部地域では4.4倍になると予測されている。特に西日本では4年ぶりの大量飛散が懸念されている。九州や関東の一部ではすでに花粉が観測され、本格的な花粉シーズンがスタートする。
花粉症対策はさまざまあるが、花粉症用の目薬もそのひとつ。花粉の飛散量が多くなる季節に注目の、速効性が期待できる目薬を紹介しよう。有効成分の配合は各メーカーそれぞれだが、かゆみや炎症など、さまざまなアレルギー症状に対応できるよう、抗ヒスタミン剤や抗炎症剤などを合わせた、高機能の目薬が支持されているようだ。
目のかゆみや炎症を抑える、注目の花粉症用目薬
目のかゆみに効く抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミンマレイン酸塩)を、従来品に比べて2倍の量を配合した「マイティア アルピタットEXα」(千寿製薬)。承認基準内最大濃度にすることで、目のかゆみを抑制する効果を高めた。さらに、角膜保護成分のコンドロイチン硫酸エステルナトリウムを承認基準内最大濃度配合し、アレルギーによる目の炎症症状で傷ついた角膜を保護。その他、異物感や充血などのアレルギー症状も緩和する。
清涼感のあるつけ心地の「サンテALクール」(参天製薬)は、2つの抗炎症剤(グリチルリチン酸ニカリウムとイプシロン-アミノカプロン酸)、抗ヒスタミン剤(クロルフェニラミンマレイン酸塩)、充血除去剤(塩酸テトラヒドロゾリン)を組み合わせることで、アレルギーによるかゆみや充血を効果的に鎮静。さらに、タウリンやパンテノールが炎症で傷ついた組織の修復を助ける。
最近、一般用医薬品(OTC)への使用が許可された抗アレルギー剤「トラニラスト」を、医療用点眼液と同濃度配合した、ロート製薬の「ロート アルガード プレテクト」。これは、花粉が飛散する前から使用することで、花粉ピーク時の症状を和らげることができる。
次のページから、目薬の正しい差し方と選び方を紹介する。
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