【理由3】実用的なアプリが増えてきた

 Apple Watchは、Series 2から「おサイフケータイ」に対応した。時計だけで決済ができるのはかなりスマートだ。店頭で「すごいですね、初めて見ました」と言われたことも1度や2度ではないので、ちょっと気分がいい。アプリのレスポンスもかなり良くなり、待たされてイライラすることがなくなった。

 僕がよく使っているのは、移動中にちょっとメモを記録するときの「OneNote」だ。Apple Watch用アプリは音声入力によるメモしか利用できないのだが、例えば、店の名前や電話番号、予定などを書き留めておくのに役立つ。目的地に向かって歩いているときなど、スマートフォンが使いづらいときに便利だ。

 また、僕は外出時に時間をつぶしたいときなどは、iPhoneで「Pathee」を利用して近くのカフェを探す。これは徒歩5分圏内のスポットを探すアプリで、簡単な操作で店がリストアップされるので、ブラウザーで検索するより手っ取り早い。

 店を見つけたときに「クリップ」ボタンをタップすれば登録することも可能。その際はApple Watchにもクリップ情報が転送される。Apple Watchを道案内にして目的地にたどり着けるのだ。

 こういった、便利なアプリの実用度が増した点が、Apple Watchを使う大きな動機になっている。逆に僕は、メールやSNSの通知をやめてしまった。あまりに多くのメッセージが届くので、いちいちApple Watchに通知させる意味がないからだ。

「OneNote」のApple Watchアプリでメモを記録。入力は音声のみだが簡単なメモには役に立つ。
「OneNote」のApple Watchアプリでメモを記録。入力は音声のみだが簡単なメモには役に立つ。
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「OneNote」にメモした内容はスマホやパソコンでも確認できる。
「OneNote」にメモした内容はスマホやパソコンでも確認できる。
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「Pathee」では、カフェ以外にも、徒歩5分圏内のコンビニ、郵便局などが簡単に探せる。
「Pathee」では、カフェ以外にも、徒歩5分圏内のコンビニ、郵便局などが簡単に探せる。
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Apple Watchをナビにすれば、歩きスマホをしないで済む。
Apple Watchをナビにすれば、歩きスマホをしないで済む。
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「Pathee」は、行きたい場所を調べてクリップする機能が便利だ。
「Pathee」は、行きたい場所を調べてクリップする機能が便利だ。
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執筆者/戸田 覚(とだ・さとる)氏

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『一流のプロから学ぶ ビジネスに効くExcelテクニック』(朝日新聞出版)がある。 Facebook:https://www.facebook.com/toda001

日経トレンディネット 2017年1月26日付の記事を転載]

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