「自分たちが使いたいブラウザーがなかった」

 では、なぜいま新しいブラウザーを開発したのか。ビバルディを開発した冨田龍起氏に開発の経緯や特長について話を聞いた。

ビバルディを開発したVivaldi Technologiesの冨田龍起氏。
ビバルディを開発したVivaldi Technologiesの冨田龍起氏。

ChromeやSafariなど標準的なブラウザーがあるなかで、なぜいまブラウザーを作ったのか。

冨田龍起氏(以下、冨田): 理由は本当にシンプルで、自分たちが使いたいブラウザーが無かったからだ。

 他社のブラウザーは「機能をそぎ落とし、よりシンプルな方向へ」という開発方針に向かっており、ブラウザー市場は競争のない世界となっている。だからこそあえて真逆とも言える、カスタマイズが利いて、もっとかゆいところに手が届くような、ユーザー目線のブラウザーを作りたいと思った。

ウェブサイトを使う作業の効率性向上がビバルディの特長ということか。

冨田: 今やブラウザーはビジネスで欠かせない。なかでもウェブサイトをひんぱんに使ってリサーチする人にとって、ビバルディは仕事の生産性を向上するためのパワフルなツールだと考えている。

ビバルディの便利な使い方について教えて欲しい。

冨田: メーンウィンドウでは検索しながら、サイドのウェブパネルでTwitterやFacebookなどのSNSツール、チャットツールなどのタイムライン、ニュースサイトなどを表示させて常時確認できる。

 なかにはウェブパネルではYouTubeで仕事用のBGMを流したりする人もいる。ウェブパネルをうまく使うことが、このブラウザーを便利に使うコツ。ユーザーはそれに気付いていて、便利な使い方をツイートしてくれている。(以下はユーザーのツイート例)



 またビバルディではあらかじめメモ機能をブラウザーに組み込んでいる。閲覧しているページでメモしたい部分を選択して右クリックするだけで、メモできるようになっている。文字のメモだけではなく、メモしたページのURLとスクリーンショットも自動的に取得できるようになっているので、備忘録としても使える。

次ページ 日本のユーザーが多い理由