障害物検知と回避の能力に驚き。しかし不満点も

 短時間だが、PUREi9に触れてみた。台の上に置いてあるぬいぐるみを倒すことなく、また台から落ちることもなく、スムーズに動き回っている様子は、前面以外に落下防止センサーなどのセンサーを1つも搭載していないとは思えないほどだった。

 しかし不満点もいくつかあった。まず掃除結果の「見える化」がなされていない点だ。ルンバ、ダイソン、ルーロと、Wi-FiとSLAM技術を搭載する有名製品はすべて、掃除結果をマップ表示してくれる機能をスマホアプリで実現している。ロボット掃除機はちゃんと掃除ができたのかどうかが分かりにくいため、こういった機能はユーザーに安心感を提供してくれる。

 エレクトロラックスは2001年に世界初のロボット掃除機を発売したとはいえ、現状はアイロボットのルンバシリーズが生み出してけん引したロボット掃除機ブームの中では“最後発”といって間違いない。価格的にもルンバ、ダイソン、ルーロとほぼ同程度で、マップ表示機能を搭載していないのは不満が残る。今後搭載する可能性もあるが、そこは明確に「今後のアップデートで提供する予定」と答えてほしかった。

 もう1つは「ゴミセンサー」だ。ダイソン製品には搭載されていないものの、ルンバシリーズには「ダートディテクト」機能、ルーロシリーズには「ハウスダスト発見センサー」という、床上のゴミやホコリを検知する機能を搭載している。2シリーズとも最上位モデルでは掃除結果のマップ上にゴミを検知した場所(ルンバ)、もしくはゴミの多い箇所(ルーロ)を表示する機能も備えている。マップ上に表示しなくても、ゴミを検知すると念入りに掃除する機能などもあるため、これらはユーザーの安心感につながるのだが、PUREi9には搭載されていない。

 実際の掃除性能については改めてレビューしなければ分からないが、いくつかの不満点、不安ポイントがあったことも確かだ。とはいえ、障害物回避などの性能についてはかなり高そうな印象を受けたので、実際の部屋などでの掃除結果が気になる。

発表会には俳優の哀川翔さん、女優の高田万由子さんが登場した
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(文・写真/安蔵 靖志=IT・家電ジャーナリスト)

日経トレンディネット 2018年1月22日付の記事を転載]