香りを瞬時に変えられる楽しさが男性にウケた
「香りで気分を変えたいという需要は女性がメーンだろうと、開発時のテストやタッチ&トライイベントなどを女性中心に行い、十分な手応えを感じていた」と藤田氏。メーンターゲットは、30~40代の女性オフィスワーカー。長時間の仕事の息抜きに使ってもらうという考えだったが、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングの結果は、意外にも男性ビジネスパーソンに受けていることが分かったという。女性は香りそのものに引かれているのだが、男性は、新鮮さに引かれる人が多いそうだ。
「最初は20種類の香りが切り替えられるようにしていたが、あまり評判が良くなくて、アンケートの結果、5種類になった」と藤田氏。今後の展開を聞くと、「香りは展開がすごくいっぱいある」と笑う。眠気覚ましなどの機能的な方向、季節の香りなどによる記憶を喚起する方向、アーティストとのコラボレーションなど、さまざまな領域で使える製品なのだ。
筆者の周囲では、特に男性から、「焼き肉やうなぎの香りが欲しい」「子どものころの夕焼け空の帰り道の香り」など、むちゃくちゃなリクエストが飛ぶ。しかし、彼らも、通勤途中や仕事の合間に好きな香りが楽しめることに、とてもリラックス効果を感じているという。筆者もクセになっていて、原稿を書いていてふと手が止まったときなどに、ジャスミンの香りで肩の力を抜くのが習慣になってきた。
使い方は簡単。ヘッド部分を回転させて好きな香りにセットしたら、鼻に近づけてボタンを押す。これだけで香りが楽しめるのだ。カートリッジの交換も、カートリッジの頭をプッシュするとカートリッジが少し飛び出すので、それをつまみ上げるだけ。


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