日本にはまだ地域に埋もれている面白い体験がたくさんある

体験を成功に導くためのコツはありますか。

JS:パッションだと思います。人が情熱をもってやっていることは、訪れたゲストにも着実に伝わっていきます。私自身、今回日本に来て最初に行った体験が“Meshida”という日本人が英語でやっているコメディショーでした。文化の異なる外国人に対して英語でコメディをすることは決して簡単なことではありませんが、情熱を感じ、とても楽しめました。彼は、会社員を辞めて、コメディアンになることを決心したそうです。

ジョーさんもよく体験を利用されるのですか。

JS:もちろんです。3日前に日本に来ましたが、すでに5つの体験をしています。今日もこれから、カヤックに乗って川下りに出かけるところです。私の住んでいるサンフランシスコの体験には、週に1、2回は参加しています。去年だけで50カ所以上を体験していますから、私が体験の一番のユーザーかもしれませんね(笑)。

事業として、今後の展開を教えてください。

JS:Airbnbの体験を利用する人は、2017年1月から20倍に増え、10月には過去最高の予約数を記録しました。成長スピードは非常に早いというのが実感です。現在は2、3年後にどういうサービスに育てるべきかを模索している段階です。当面は現在の45都市から、サービスを提供する都市を増やしていくことを最優先しています。日本ではまだまだ地域に埋もれている面白い体験がいろいろとあると思いますので、ホストが起業家精神を喚起してビジネスにつなげたり、Airbnbのプラットフォームを利用したりして、どんどん新しいパッションを世界に発信してもらいたいですね。体験の充実が、結果として旅を豊かなものにしていけると確信しています」

(文・構成/澤原昇=日経トレンディ、写真/fort)

日経トレンディネット 2018年1月10日付の記事を転載]