動画撮影チャンスは2回! 「すりおろし自然薯(じねんじょ)とろろ鍋」(裏神田 自然生村)

 江戸時代には“山ウナギ”と呼ばれていたほど栄養豊富な自然薯(じねんじょ)。日本原産の野生種で、長イモや大和イモと違い、栽培できないため希少価値が高く、高価なことで知られている。その自然薯をほとんどのメニューに使用しているのが自然薯料理専門店「裏神田 自然生(じねんじょう)村」。なかでも人気は鍋にすりばち1杯分の自然薯とろろを投入する「すりおろし自然生とろろ鍋」だ。夏でも来店客の7割、冬はほとんどの人がこの鍋を注文するという。自然薯を使った料理の多くは自然薯の山掘り職人から教わったものだそうだが、鍋に投入するのは同店のオリジナルとのこと。「鍋に入れることで、自然薯に含まれるアクがうまみに変わる」(裏神田 自然生村の山本康司長老)そうだ。

人気ナンバーワンの「すりおろし自然生とろろ鍋(もつ鍋)」(税込み1780円、写真は2人前)は、1人前からでも注文可能
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 とろろ鍋には「マグロ入り自家製つくね」「トロ豚とたっぷりみぞれ」「広島産カキとキノコづくし(季節限定)」などもあるが、山本長老のいち押しは「自然薯と最もよく合う」という「和牛のプリプリホルモンとろろ鍋」だ。ぷりぷりの小腸とたっぷりの野菜がほどよく煮えたころを見計らって、スタッフがすりばちから自然薯とろろを投入。鍋に吸い込まれるように大量のとろろが落ちていく様子は大迫力!

とろろを投入した瞬間を逃してしまった。流し込み始めた瞬間を逃さないようにするには数秒前から撮影を開始したほうがいい
自然薯のアクが、鍋に入れることによってうまみに変わる。とろろとモツの相性の良さは抜群!
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 「頼んだ人の大半が撮影をする」(山本長老)ということでスタッフも慣れていて、撮影しやすいようにゆっくり流し込んでくれる。仮にこのときに動画撮影に失敗しても、セカンドチャンスがある。シメはとろろご飯と雑炊のどちらかを選べるが、雑炊を選ぶとすでにとろろで満杯の鍋に「追いとろろ」を投入してくれる。とろろご飯と雑炊のいいとこどりのようなこの雑炊は、どんなに満腹でもつるりと入ってしまうおいしさ。

シメの雑炊で「追いとろろ」をしてくれる
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「裏神田 自然生村」(千代田区内神田3-17-6)。神田駅から徒歩1分。定休日なし。営業時間は11時半~14時、17~23時45分
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 最後に紹介したとろろ鍋のような“流し込み”スタイルの動画映え鍋は、流し込んだ最初の一瞬を逃さないのが迫力ある動画を撮るポイント。だが、スマートフォンではボタンを押してから動画撮影が始まるまでに1~2秒のタイムラグがある。そのため、流し始めと同時に動画ボタンを押すと最初の瞬間を逃してしまうこともあるので注意が必要だ。

 また、動画ボタンを押してもカウンターが動くまでに1~2秒のタイムラグがあるため、「カウンターが動いていない」とあせってもう一度ボタンを押して撮影を止めてしまうという失敗パターンもある(筆者も経験済み)。これまで撮り始めの1秒を気にして動画撮影をしたことがなかったので気づかなかったが、「撮りたいシーンより数秒早めにスタート」が、動画映え鍋撮影のコツだろう。

(文/桑原恵美子)

日経トレンディネット 2018年1月10日付の記事を転載]