吸引機で小さながれきを一網打尽に

 屋根パネルの解体後は、作業の支障となる鉄骨や、小規模なコンクリートがれきを撤去し、壁パネルや不要な柱・梁を取り外す(図1の6~10)。放射線量が高いので、作業はオペレーターがクレーンや専用の特殊機械を遠隔操作して進める。

 その後、建屋の北側に作業用の構台を設置。構台に重機を載せて遠隔操作し、建屋の最上階(オペレーティングフロア)に積もったがれきを撤去していく。撤去が終われば、燃料取り出し用カバーの建設に移る。20年度中に使用済み燃料の取り出しを開始する予定だ。

 現在は、作業の支障となる鉄骨と小規模ながれきの撤去を進めている最中。ここでも、オペレーターの“手足”として開発した機械が威力を発揮している。

 一例が、がれきの吸引機(図4)。クレーンで建屋上部に吊り込み、梁の上に積もったコンクリート片などを吸い込んで撤去する。吸引機の1号機は直径20~30cm程度、2号機は40cm台のがれきを吸い込める。いわば大型の掃除機だ。カートリッジにたまった高線量のがれきは、触れずに処分できるように工夫した。

図4 ■ がれき撤去に向けて開発した機材の例
(写真・資料:東京電力)
[画像のクリックで拡大表示]