シリーズ
介護生活敗戦記

-
仕事も介護も「大丈夫」は「大丈夫ではない」サイン
客観的に見ると「大丈夫ではない」状態にどんどんハマってしまうのは、連載の最初の方でも申し上げましたが、「有能な男性のビジネスパーソン」が多い。特に、人に相談することが苦手で、なんでも自分で引き受けがちな方は、要注意です。
-
あえて問う、あなたの親に「個室」は必要か?
新しい建物や設備、ホテルのようなエントランス、立派な食堂、レストランで出されるような食事、さらに「プライベートが守られた広く清潔な個室」について熱を込めて語るスタッフに「それもありかも!?」
-
実録・父のために介護施設7カ所を一気に見学
今回は、これまでの川内さんのコラムのいわば「実践編」。施設選びに直面して、私の頭の中に浮かんできたたくさんの「?」と、そう感じた経緯を振り返りながら、みなさんにも一緒に考えていただこうと思います。
-
介護と引きこもりの同時発生、どうする「8050問題」
企業で社員の方の介護相談をしているのですが「実は、親と同居している、ちょっと気になるきょうだいが実家に引きこもっているのですが……」と、「介護」をきっかけとして、「8050問題」の相談に発展していくケースが増えています。
-
「豪華な老人ホーム」に親を入れられなくても問題なし!
この5カ条があれば、少なくとも人手不足によるトラブルが起こる可能性は低い施設といえましょう。でも、それ以前に「親の介護を老人ホームで」と思ったら、まず“時間”をかけてほしいこと、があるのです。
-
品川の介護施設殺人に思う、人員不足の怖さ
人手不足は介護業界に限った話ではなく、効率化、省力化努力の不足、と指摘される部分もあります。一方で、やはりこの業界は、「人の命を預かる」という性格上、人員数とスタッフの能力に頼らざるを得ないところがあります。
-
自分の父が、ファミレスでお金を払わず飲食したら……
多くの場合、家族は父親の行動をシャットダウンすることに努めるでしょう。それは当然のことだと思います。しかし、この家族は、父親の行動自体は止めず、認めて、その都度対応していきます。
-
優秀なあなたの負担に、気づく人は誰もいない
介護には「あなたは介護を頑張り過ぎですよ」「それ以上はやらなくていいですよ」ということを教えてくれる社会的システムが存在しないのです。露悪的に言えば、警察が介入するような悲劇が起こってようやく、なのです。
-
貴方が経営者! 介護申請はマネジメント思考で
要介護申請をするには、役所がやっている平日の日中に、申請書類を取りに行き、記入後、また提出しに行かなければなりません。しかも、分からないながらに書いた申請書や添付書類に不備があると、再提出しなければならないこともあります…
-
親にチェックが3つ以上付いたらすぐ「包括」に電話!
なにそれ?という方も、「包括」というキーワードだけでも覚えておけば、いざというときに検索できるかもしれません。まさかのときには思い出してください。この言葉を頼りに、早め早めに行動を起こせば介護は「敗戦」に陥らずに済むので…
-
ナウシカの“腐海”が親の家に出現する日
台所は、明らかに手入れが行き届いていなかった。あまりはっきりと覚えていないのだが、洗わないままの食器が流しに突っ込んであったはずである。不穏な雰囲気の中、米でも炊こうかと、流しの下の棚に入れてあった米びつを開けた。
-
「ロンロンは、偉い子だからね」母を支えた飼い犬の話
「認知症の高齢者のいる家庭は、ペットを飼うといい」とはよく言われるところだ。実際、いいことはいっぱいある。一番のメリットは介護される側の精神が安定することだろう。しかし同時に難しいこともそれなりにある。
-
会社員として優秀なほど「介護敗戦」に突き進む
「会社員として現場の仕事ができる人ほど『介護敗戦』に突き進んでしまう」。最初はとても不思議でした。「こんなに有能で、前向きで、賢い人たちが、なぜ介護になると、むちゃな選択をしようとするのだろう」と。
-
ロレックスをはめて出てきた父の意地
父は介護保険の調査員に「何にしに来たの、こんな元気なのに。今日も高島屋の特別食堂に行ってきて、ウナギを食べてきたんだよ」と(笑)。
-
突然、タクシーに激高しはじめた父にびっくり
何の準備もせずに、親の介護に直面するとどうなるか――。本コーナーは、日経ビジネス電子版の創刊に連動して、「働く人と介護」をテーマにより幅広く、深い内容でお送りいたします。
-
介護する男性に「井戸端会議」って超重要な件
介護に限らず、自分の個人的な体験談を詳しく語ることは、他人の口も滑らかにして、その中から大事な情報を共有することができるようになる――。ジェーン・スーさんと松浦晋也さんが、今回出した本で学んだ体験は奇しくもそこで共通して…
-
家庭内分業はトラブルに非常に脆弱なのだ
介護は家事を含めた「日常」との戦いとも言えます。松浦さんも本の中でちらっと弱音を吐いていました。ラジオ番組「生活は踊る」のパーソナリティも勤めるジェーン・スーさんは「日常にはノウハウと面白さがあるんです」と語ります。
-
男性はなぜ辛いとき独りになりたがるのか問題
今回のゲストは、『生きるとか死ぬとか父親とか』を書かれた人気コラムニスト&ラジオパーソナリティのジェーン・スーさん。80歳になられたご自身の父親との“関係再構築”を赤裸々に語ったスーさんと松浦さんが、語り合います。
-
母さん、ごめん。「介護保険証」はどこなの?
「介護保険の申請には介護保険被保険者証(介護保険証)が必要ですので、ご用意ください。年金手帳や健康保険証と違って普段は用がないものですから、しまい込んでなくされる方が多いのです。もし見つからなければ……」
-
「介護休暇やるから自己責任で」は最悪の支援策
「休暇はやる。自分でなんとかしろ。社業に迷惑はかけるな」と、無策に休ませてしまうことが一番よくない。本格的に介護体制に入ったら、社業に迷惑かけないで済むわけがない。済んでいるなら本人が体と心を酷使しているはずです。