そして、下着を買う時はご用心

スー:読んではっとしました。「あ、そうか」と。私は父親の下着は分かる。なぜなら、男性の下着ってシンプルだから。だけど、「そうか、息子は母親の下着が分からないんだ」と。

松浦:しかも本人申告は当てにならんのです。

スー:そうですね。

松浦:本当にね。僕は妹に母の肌着を通信販売で買ってもらったんですけど、「本人はMと言っているけど、私の見たところLだからLを送ったわ」と言われたんです。

スー:女の自己申告サイズはあてになりませんね(笑)。

松浦:いまだによく分からない、正直言って。夏と冬で違ったりするし(笑)。

スー:やはり「場」が必要ですね。「下着」で検索すれば「こういうのがいいですよ」とすぐ出てくる。そういうハブを作っておかねば。個人差はあっても、参考にはなります。

松浦:すごく有意義だと思います、本当に。今日はありがとうございました。

スー:こちらこそありがとうございました。

(終わり)

読者のみなさんの熱量の一端を
改めてご紹介させてください

 ご愛読いただいた「介護生活敗戦記」が『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』として単行本になりました。この本を校了してから私自身が田舎に帰省して、さっそく活用した次第を、こちらの番外編でご紹介しています。

 が、やはり本で一気読みすると、頭への入り方が違います。お手にとって改めてご覧下さい。夕暮れの鉄橋を渡る電車が目印です。よろしくお願い申し上げます。(担当編集Y)

---------読者の皆様からのコメント(その8・再掲)---------

今回は「果てなき介護に疲れ、ついに母に手をあげた日」の回にいただいたコメントの一部をご紹介します。

●辛いことを、よく書いてくださいました。
人としての姿勢とともに、ジャーナリストとしての姿勢にも、敬意を評します。

●現実に起こった一つの事実をはっきりと言葉にして下さり、感謝しています。私自身介護の経験はありませんが、遠くない将来に起こることとして、真剣に向き合っていきたいことなので、実際のことを教えて頂けるのは、とても助けになります。

●相当ヤバい問題ですが、少子化と同じで何も国は有効な対策はしないままだと思いますので自己責任で対策を立てるしかありません。そういう意味で、本当にありがたいコラムです。

●(前略)心配でもあり切羽詰まって、このとき生涯でただ一度だけ「ちゃんとしないとグーで殴るよ」と母に言ってしまいました。言葉だけで実行はしませんでしたがいまだに胸が痛みます。松浦さんもどんなに苦しかったことか。いろいろな意見があると思いますが、介護で辛いのは対象が好きであればあるほどそのギャップに耐えられないからではないかと思います。
このときはご近所の方に助けていただき、無事病院に行くことができました。母はその後良い施設でケアしていただき、前より充実した日々を過ごすことができるようになりました。先月心疾患で突然亡くなりましたが、最後の顔は安らかでした。生前言えなかったけれど、母への懺悔も兼ね初めて投稿いたしました。

●本のタイトルですが、連載して、多くのコメントをもらって、本当にこれは「敗戦記」だったのかと、松浦さんの中で何かが変わったのでは?そんな気がします。

●祖母(父の母)を一人で介護していた母が、離れて暮らす私に電話でよく文句を言っていました。ボケてきた。おもらしする。わがままで困る。年寄りだからしょうがないでしょ!怒ったりしたらかわいそうだよ、と私は母を責めていたのですが、、この連載を読むたびに電話の向こうの母の声を思い出し、胸が痛いです。
介護する側の心の痛みについて何もわかっていませんでした。
書いてくださって本当にありがとうございます。

●読んでいて涙が出そうになりました。
身内の介護に関しては未経験ではありますが、肉親や主人のご両親を将来介護する可能性は十分有りますのでいつも参考にさせて頂いております。
よくメディアで介護による虐待に関するニュースが報道されているのを目にしますが、松浦さんのような背景を抱えている方の苦しみの表れでもあり、また、報道は氷山の一角にすぎず、こういった苦しみを多く抱えている方の存在は数えきれないのだろうなと、想像して胸が痛くなりました。
人に見せたくないないような感情の動きや自分の弱さを誰かへ見せるだけでも勇気のいる事なのに、包み隠さず文章へ記して連載した松浦氏へは頭が上がりません。
他人事では無く、起こるかもしれない自分の未来への備えとして、是非書籍を購入し、周りの友人へもすすめたいと思います。

●母に手をあげたくだりを読んで、職場なのに泣いてしまいました。
とにかくお疲れ様です。

●前回もそうでしたが、非常に重い話でなんとコメントすればよいか逡巡してしまいます。が、思い切って書いていただいた松浦さんに敬意を表したいと思います。この本は必ず買います。

●今月に単行本にまとまって本が出るようですが、松浦氏に対する深い敬意と、日経に似たような素材で深刻な時事問題を疑似体験できるコラムを他にも出してもらいたいという強い要望を示すために、さっそく予約しました。
まさに「シーシュポス」、劇的な瞬間に命を懸けるのは悲劇でも苦痛でもない。終わることなく打ち続く鈍い痛みと未来への諦めこそ耐えることのできないものだ。親を介護するという地味な毎日の繰り返しこそまさにそれだ。
NHKというか日経だからTV東京か。このコラムをこの雰囲気のままでドラマ化できないもんですかねえ?(文章では伝わっても映像では面白くないものがあるから本がなくならないわけですが)

●いつも拝見しています。ありがとうございます。父が認知症です。いやなこともすぐに忘れてしまうのが、少し幸せなのかもしれないと思うことあります。手を上げないまでも、プリプリ怒ってしまうこといつもです。家族ゆえに、誰にでも起こりうること・・。介護する側がケアマネさんの力を頼り、介護生活だけにならず、仕事をし、趣味の時間を持ち・・となればと思っています。みんなで考えられればと思います。

●読んでいて涙が出ました。よく子育てで子供を叩く親もそれ以上の痛みを心に負うと言いますが、介護も同じと思います。
私の場合は手をあげるところまではいきませんでしたが、思うようにならない親を叱りつけることしばしば、これもきっと言葉の暴力だったかもしれません。親が亡くなってもその後悔と痛みは今も引きずっています。
それを乗り越えるのは只一つ、これも親から授けられた人生の教訓と胸に刻み、子供に同じ思いをさせないよう最善の努力を尽くすことではないでしょうか。認知症を治す薬はないとしても、それを遅らせるための生活習慣の改善がいろいろと提唱されています。遅まきながら私も実践することにしています。

●この連載は読み物として面白く、また大変有益な情報を得られる。
しかしながら、母への愛や感謝も感じさせるだけに、とても悲しい。

●私は未だ30代なかばです。親もまだ60代前半で意気軒昂。ですが、昨今のニュース等で介護が苦しいことになることは見聞きしておりました。松浦さんが母親に手を上げた時も辛かったかと思いますが、それを文字にする時もまたお辛かったと思います。私もいつかこうなる可能性があると考えると慄然するとともに、涙無しには読めない記事でした。

(連載にいただいたコメントから引用させていただきました。本当に、ありがとうございます)

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