シリーズ
介護生活敗戦記

80回
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「親にウソをつくのが辛い、たとえ認知症でも」と感じたら
認知症と分かっていて、話を合わせるのが最適な対応だということも知っている。しかし、やはり面と向かってウソをつくのは辛い……。電話を切ったあと、Yさんは考え込んでしまいました。
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あなたの子ども“も”救う「コスパのいい介護」とは
介護未経験の方はたいてい「介護はお金も、身体・精神的にも負担がかかるもの」と思い込まれているようです。それなのに、私がこのような発言をすると、「は? 何を言っているの?」と首を横にかしげます。
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「親の介護で悩まない」たった1つの方法
「親の介護で悩まない」たった1つの方法をお教えします。あなたが、今、親の介護をしていたら、今すぐに。まだまだ、親の介護は先のことだと思っている方は、今から。あなたに刷り込まれている、介護に関する“べき論”を、すべて頭の中…
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父曰く「俺がホームから帰ったとき用にマンションを買え!」
父親は「私の帰るところがなくなる。売却するならば、俺のためにマンションを買え!」とすごい剣幕で怒ったそうです。その後も息子さんが面会に行くたびに「マンションを早く買え!」と責められ続け、面会に行くことがつらい、と。
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「風呂に入らない親」を、あなたはどう思いますか?
「認知症になった母親がお風呂に入ってくれず、困っています。元気なころはキレイ好きが自慢だったのに……」。介護相談では、「ベスト5にランクイン確実」な、悩まれる方が非常に多い問題です。
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「親があなたを忘れる日」を乗り越えるために
松浦さんは母親が認知症だと宣告されたときから、覚悟していたようですが、実際に面と向かって「あんた誰?」と言われて、大きなショックを受けました。特に一生懸命に親の介護をしてきた方ほど、ダメージを受けてしまう傾向が強いです。
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『母さん、ごめん。』から4年、ついに訪れたこの日
自分では「ついに来たか」と思い、想定した範囲内の出来事だと考えていたのだが、予想以上にショックは大きかったようだ。この5月、私は仕事の上の失敗をいくつか繰り返し「精神的に参っていませんか」とずばり指摘されたのだった。
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「コロナ禍を機会に親との距離を取りましょう」「えっ?」
コロナ禍で親に会えないと嘆く声は尽きません。でも、私は「別に頻繁に会わなくていいのではないですか?」「むしろコロナ禍で会えないほうが、上手くいくこともありますよ!」ということを今回お伝えしたいのです。
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家のお風呂から旅立った母、私の介護は間違っていたのか
「母親を看取ることができなかった私は、親不孝なのだろうか……」私は、この問いに対して、なかなか答えの見つからない日々を過ごしていました。いつもは川内さんのお話をまとめているライターの岡崎杏里です。今回は、私の話にお付き合…
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「親の介護に監視カメラを導入」が大間違いの理由
「コロナ禍で、一人暮らしの母親が心配。実家に監視カメラを設置して、服薬の管理や、おかしな行動がないかをチェックしたい」と優秀なビジネスパーソンから相談されました。皆さんはどう思われますか。「もっともな対応だ」と感じられる…
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あなたの介護の執行役員、ケアマネと上手く組むには?
介護をビジネスに置き換えると、「うまくいくかどうかは実際の執行をつかさどるケアマネジャー(ケアマネ)にかかる部分が大きい」ことが分かります。では、優秀なケアマネを見抜き、付き合っていくための方法はあるのでしょうか。
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「介護施設で深夜にラーメン」は、ありか、なしか?
「介護状態になったら、死を遠ざける必要がないのか」という、もっともな突っ込みをいただくことは承知で、自分の気持ちを正直に述べるならば「その人らしく生きることを、死の回避よりも優先させてもいい」のが、介護のあり方だろうと思…
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私が見た、ファンタジスタ級の介護離職防止プレー
企業の方からの相談を受ける中で「これはもう、介護離職防止のファンタジスタじゃないか?」と、言いたくなるような、パーフェクトな対応をされている担当者に出会ったことがあります。
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あなたも“親孝行の呪い”にかかっていないか
「自分ができる限り近くにいて“直接”オムツ交換などの介護をすること」が、親孝行であり、介護のあるべき姿だ、と考えている方が多いことも事実です。私はこれを“親孝行の呪い”ではないかと考えています。
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過度な「介護自粛」は施設の経営に大ダメージ
皆さんがお勤めの企業と同様、介護施設もビジネスです。稼働率が低い期間が長引くと介護施設の経営が立ち行かなくなってしまいます。一般的には「満床」、フル稼働を前提にスタッフをそろえているため、空きがあるとあっという間に収益が…
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新型コロナで自粛中に、デイサービスの利用は不謹慎?
新型コロナによるテレワークや休業は、これまでは“仕事”を言いわけにして「まあ、時間があれば考えよう」と目をそらしていた親の介護に、直面する機会になっているのです。
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テレワークが「介護離職」のきっかけに?!
私がある企業で相談を受けた方は、遠隔地の仕事で親御さんとずっと顔を合わせないでいました。そして今回、在宅勤務となって実家に戻り、すっかり衰えた親御さんを見て、「会社を辞めて親の介護をする」と言い出したのです。
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100%の善意が「ダブルケア」を呼び込むやりきれなさ
里帰り出産に故郷に戻った女性が、実家の親の介護に巻き込まれ、出産後に育児と介護の“ダブルケア”状態に陥って、心身ともに疲れ果て職場復帰もできない。そんなケースを数多く見ています。
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有能な人が介護で陥る「全貌を知りたい」というワナ
冒頭のYさんの「理解したい」という反応に見られるように、ビジネスパーソンは、まるで受験勉強のように「まず、介護サービスの類型や、施設の詳細など、制度の全容を頭に入れる」という流れを踏みたくなるようです。
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マンションの隣人が認知症らしい、どうする?
親御さんが健在の方ならば、“身内の介護”については、少なからず想像したことがあるのではないでしょうか。ところが、親でも、親戚でもない、“赤の他人の介護問題”が、いきなり降りかかってくることもあるのです。
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