ネット通販の自前配達ネットワークは続くのか

(写真:的野弘路)
(写真:的野弘路)

顧客であるネット通販大手向けに専用の配達ネットワークを作る考えはありますか。

長尾:いや、難しいと思いますよ。今、例えばアマゾンさんが自前配達のネットワークを作っていますが、普通に考えれば、アスクルさんや楽天さん、ヨドバシカメラさんが自社でやるというのは、果たしていつまで続くのでしょうか。

 宅急便というネットワークで全部やりますかと聞かれれば、それは違う考えを持っていますと答えます。増え続けるネット通販に対して、何とかしないといけないという明確な意志も持っています。

 大事なことは、いかに無駄なネットワークを作らないようにするか、いかに無駄な動きをしないようにするか、です。荷物のご依頼主がいて、受け取るお客様がいるという宅急便を開発した当初の構図とは、全く違う荷物の動き方になってきています。そこに関して解を出していくのが、我々の役割だと思っています。

 ですので、そこから逃げようとは思っていません。ただし、きちんとビジネスにしていかないと、継続できません。そういう意味で、小倉昌男の作ってきた宅急便だけを見ていると、宅急便が変わりますねという話になるのかもしれません。しかし、小倉昌男が目指した根本的な理念が変わっているわけではありません。

 宅急便が始まって40年を超えています。世の中が変化していることに対して、新しい解を作っていかなければなりません。宅急便というものだけで、商売をやっていく時代ではなくなってきているかもしれません。

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