再配達がなければ、増加分を賄える

角井:ヤマト運輸さんの2016年12月の輸送量は、前年同月比で比5.6%伸びています。一方、再配達は20%ですから、これがなければ増加分も十分賄えます。

 再配達は午前中不在だったら、不在票を入れて翌日に行くのが一般的だと思っていましたが、現場の人に聞くと午後も行くし、夕方も行くケースがあるそうです。不在が続くと、3~4倍の負荷になるのです。

 宅配現場の負荷を軽減するためには、再配達を削減するのが、最も効果的です。

それだけに、すでに色々と対策は取られているのでは。

 宅配ロッカーやコンビニエンスストアでの受け取り、会員制サービスなどですね。宅配ロッカーは5000台程度に留まるのであれば、楽観的な試算でも年間600万個ほどの荷物しか扱えないので、あまり効果がないかもしれません。

 コンビニ受け取りは、宅配事業者がコンビニ各社に費用を払うので、コストが高くなってしまい、あまり使いたくない事情があります。

再配達が宅配ドライバーの大きな負荷に

角井:ヤマト運輸さんは会員制サービス「クロネコメンバーズ」を運用しています。これとIDを連携させたLINEユーザーには、お届け予定メッセージやご不在連絡メッセージが配信されます。これは、ぜひ多くの人に使ってほしいですね。ただ、同社以外の荷物を把握できませんので、私は宅配研究会で2015年に作った再配達ゼロアプリ「ウケトル」を推したいと思います(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵政に対応。「ウケトル」は角井氏が経営している)。

3月中旬に三越伊勢丹もウケトルと連携する

角井:アマゾンさんと楽天さん、舟納豆さんと連携しています。3月中旬に三越伊勢丹さんも加わります。連携しているショップならば、宅配大手3社で荷物の位置情報が取れ、営業所に届いた時点で「すぐそこプッシュ通知」がきます。

 宅配会社とシステム連携することで、宅配前に配送先の方にリマインドをかけられ、変更もできるようになります。届け先から「その時間は不在」と予め連絡があれば、宅配ドライバーさんは、持ち出しをしなくて済みます。既に、ウケトルの利用によって不在配達率が約1割減った実績があります。

 今はユーザー数が10万人ですが、今後は100万人にもっていきたい。宅配会社のみなさんにも、同じシステムに載ってほしいと思います。こうした仕組みが機能すれば、再配達はゼロにできるのです。