デザインオフィスnendo代表・佐藤オオキが挑戦する、早稲田大学ラグビー蹴球部のリ・ブランディングを追う連載。今回は、ユニフォームの「背番号」に焦点を当てる。背番号はチームの誇りと伝統を背負う象徴でもあり、試合をより魅力的に見せる要素。試作ユニフォームを使ったフィッティングを数週間に渡って実施し、全体のデザインは勿論、背番号の位置やサイズにも微調整を加えていった。「どんな細部もおろそかにしない」。その姿勢が、優れたデザイン、ひいてはチームの質にもつながるのだと言う。

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 「アマチュアスポーツのチーム再生のプロジェクトを、デザインの視点からお手伝いする」というこの連載。その第2回目は、前回に引き続き「ユニフォーム」の話です。

 機能的で選手の身体をより強そうに、そして魅力的に見せる。そんなユニフォームを作るために、早稲田大学ラグビー蹴球部(以下、早大ラグビー部)の選手達にもフィッティングで協力してもらい、ブラッシュアップを重ねているところです。

 ユニフォームで重視されるのは、選手の動きをスムーズにする「機能性」と、チームの気持ちを1つにまとめる「象徴」としてのデザイン、そして「魅せる」要素でしょう。シルエットや素材を吟味して機能性を改善し、また選手の筋肉の流れに合わせて早大ラグビー部の伝統であるボーダー柄を入れることで、伝統を守りつつ身体を美しく見せるデザインを実現することができました。

 OBの承認も取れ、おおむねデザインは完成に近づいてきました。滑り止めのシリコンを脇に塗装して、GPSや走行距離を測定する器具がユニフォームに埋め込まれ、5月の公式戦までには完成する予定です。

ユニフォームの完成予想図。ユニフォームの型をタイトフィットに変更し、選手の筋肉の流れに合わせて、早大ラグビー部の伝統であるボーダー柄を配置した