こんにちは。デザイナーの佐藤オオキです。nendoというデザインオフィスを2002年に立ち上げ、現在は30人のスタッフと400近いデザイン・プロジェクトをこなしています。普段はルイ・ヴィトンやバカラ、トッズといった海外ブランドと一緒に、プロダクトやインテリアのデザインをしたり、国内ではセブン&アイ・ホールディングスのオムニチャンネルのクリエーティブディレクションや、IHIの広告デザインを含むブランディング全般を手がけています。
最近は「この商品のデザインをしてほしい」、「新しいロゴを作ってほしい」といった、企業のお題に従って単純にカタチを生んだり、絵を描くだけといった仕事は少なくなっています。
その代わりに持ち込まれるのが、例えば「企業の認知度やイメージを向上させたい」、「グループ企業の連携が複雑で、一貫性のあるメッセージの発信が難しく、なかなかプロジェクトが進まない」という漠然とした悩みや困りごと。こういった、これまでならコンサルティングファームが取り組むような仕事を、デザインを使って解決していこうという仕事が増えています。

創部100周年を前に大学日本一に
そうしたなかで、いま取り組んでいる仕事の1つに、アマチュアスポーツのチーム再生のプロジェクトがあります。早稲田大学ラグビー蹴球部(以下、早大ラグビー部)を大学日本一に導くために、デザインの力を活用していこうというものです。東京オリンピックを控えて、これからますますスポーツビジネスは盛んになっていくでしょう。プロやアマチュアを問わず、チーム力を高めて、競技の魅力を発信し競技人口やファンの人口を増やしていくことは、これからのスポーツの発展に欠かせません。そのお手伝いをしていく様子を、今回より現在進行形でお伝えできればと思います。
大学ラグビーの日本一を決める「全国大学ラグビーフットボール選手権」で早大ラグビー部が最後に優勝したのは2008年。その後、帝京大学に7連覇を許し、優勝から遠ざかっています。
早大ラグビー部は2018年に創部100周年を迎えますが、そこまでには必ず日本一に返り咲きたい、というのが大学、そして関係者の思いです。そこで今年2月に、2002年に同部の主将としてチームを日本一に導いた山下大悟氏が新監督に就任し、新しい方針の下でチームを一新していこうとしているところです。
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