長い歴史を持つ化粧品業界の名門、資生堂。目下、外部から招へいした魚谷雅彦社長の下、競争力強化や社内活性化に向けた改革が急ピッチで進行中だ。人事部の日野亜矢子氏は改革の先兵となるアグレッシブな人材を求めると話す。

 まずエントリーシートの記入内容から教えてください。

日野:エントリーシート(ES)では、志望動機のほか、これまでに自分がどんな場面でリーダーシップを発揮してきたのか、どんな挑戦をしてきたか、といったことを書いてもらいます。また、2016年卒の採用活動では、これまで他者に対してどんな感動を与えたことがあるか、という項目を新設しました。これらの質問を通じて、どんな人柄なのかを把握したいと思っています。

人事部の日野亜矢子氏

 どのような人材を求めていますか。

日野:2016年卒の採用活動では「常識をぶっ壊せ」という、我々の思い、メッセージを掲げました。今まで、資生堂という会社にはソフトなイメージがあったかもしれません。ですが、そういった従来の印象をあえて払拭していくのが狙いです。

 会社が変革期を迎えているなか、その担い手としてふさわしい人物を求めています。いま資生堂はすごいスピードで改革に動いていますから、そこで一緒になって走れる人かどうかが大事です。

 「常識をぶっ壊す」とはどんな人物像ですか。

日野:そうですね。かみ砕いていえば、発想力や競争心、行動力のある人です。前例踏襲ではなく、どんどん変化に挑戦していける人、新入社員であっても臆することなくチャレンジできる人が望ましいと考えています。

 こうしたメッセージを打ち出した結果、2016年卒の採用活動では尖った感じや、自信満々な雰囲気の学生さんが多く来てくれたように感じます。例年ならば、偉そうに見える、本当に資生堂になじめるのか、という印象で採用しなかったかもしれない人もいますが、大事に育てていきたいと思っています。