海外強化、理系もアリ
近年は金融も企業買収や自前の拠点開設などを通じ、海外展開を強化。年に数百人規模で海外駐在のローテーション異動を実施するメガバンクもある。海外に進出した日系企業のお手伝いという役回りだけでなく、現地企業との取引強化も進めつつある。
英語力が必要か聞いてみると、「あくまで得意分野の一つという位置づけで必須ではない」が共通回答。ただ「内定後は勉強してもらう」(東京海上日動火災保険人事企画部の横山功介氏)。同社では採用コースによっては入社3年目に海外研修を実施しているが、参加するには一定の水準が必要だ。
文系が多いイメージの金融。だが「情報技術を活用したフィンテックやビッグデータなど理系の活躍の場が広がっている」と損害保険ジャパン日本興亜人事部の佐野淳氏は強調する。
銀行には地域密着が強みの地方銀行もあるが、「出身地や地縁の有無は採用とは関係ない」(横浜銀行人財部の岡村健寛氏)。しかし、ある地銀では地元の名門高校出身者を優遇するとの声も。地場の大企業に出身者が多く、先輩後輩の関係を使って食い込めるケースが多いためだ。
《本記事は、日経ビジネス2015年12月14日号スペシャルリポートを再構成しました》
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