今後、他の携帯キャリアは追従するのか?

 では、今回のKDDIの値下げを受けて、ドコモとソフトバンクはどう反応するでしょうか?

 これまでであれば、1社が値下げをすると他の2社も即時に追随するという業界の構図がありました。

 ただし、あくまで個人的な見立てですが、今回はドコモとソフトバンクの2社はしばらく様子見をするのではないかと思います (ドコモは機種を限定してすでに値下げを実施していますが、KDDIほど踏み込んだ値下げではありませんでした)。

 今回のKDDIの値下げは、後戻りができない非常に大きな先手を打った形になります。ドコモやソフトバンクから見ると 、MVNOやワイモバイルのユーザーを取られるよりも、ドコモ本体やソフトバンク本体のユーザーを取られる方がダメージが大きい。そのため、まずはその本体からのMVNO流出(格安スマホへの流出ではなく、高スペックな端末を利用したままキャリアを変更すること)の程度を見極めてから、アクションを起こすのではないでしょうか。今後の動きに要注目です。

 なお、こうした分析は、ビジネスモデルごとに異なる重要指標を知れば、財務・会計の専門知識がなくても誰にでもすぐできるようになります。

 拙著『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』では、今回分析した携帯キャリアビジネスの重要指標のほかに、EC(電子商取引)ビジネスやフィンテック、広告ビジネス、個人課金ビジネスなどのビジネスモデルにおける具体的な決算分析手法を紹介しながら、それぞれに押さえておきたい方程式も記しています。

〜『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』の内容ダイジェスト〜
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