日用品大手のユニリーバ・ジャパン(東京・目黒)は2016年7月から「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」という、働く場所・時間を社員が自由に選べる人事制度を導入した。上司に申請すれば、理由を問わず、自宅やカフェなど会社以外の場所で勤務でき、しかも平日の朝6時から21時の間で自由に勤務時間や休憩時間を決められる、という制度だ。

 究極のフレックス制とも言えるが、制度導入から1年たって果たしてどんな結果になっているのか。ユニリーバ・ジャパン・ホールディングスの島田由香・取締役人事総務本部長に聞いた。

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングスの島田由香・取締役人事総務本部長

67%の社員の生活が「良くなった」

WAAの導入から7月1日で1年になりますが、どんな評価ですか。

島田:会社としては、全体的にみて成功していると捉えています。もちろん様々な声がありますので、それに耳を傾けながら、本当に変えるべきことは何なのか、それは会社が変えることなのか、それとも働く本人が変わるべきなのか、2年目以降はそこを深めていきたいと思っています。

 これまで計4回、ほぼ3カ月ごとに社員にアンケートをしてきました。時が経つにつれ利用率が増え、制度への理解も深まっていると感じます。

どんな声が多いのですか。

島田:例えば「導入前・導入後で、あなたの毎日の生活はどうなりましたか」という質問には、最新のアンケート結果で67%の社員が「良くなった」と答えています。また、労働時間は4分の1の人が「短くなった」と感じている。実際の時間をとってみても、10~15%減ってきています。

働き方を変えて、時間も短くなって、成果は落ちていないのでしょうか。

島田:最近、話題の「生産性」ですね。これも上がったと感じている社員が多いのです。生産性については、私自身、思いがありまして、どう測定するかあれこれ考えました。アンケートでは、「導入前を50としたときに、導入後あなたの生産性は0~100の間でどうなったか」と聞いています。51以上ならば生産性は上がった、49以下なら下がったというわけです。