若く有能な研究者を引き付ける魅力

 ベトナムのトップ校であるUETを、1月下旬に取材した。ハノイのキャンパスで出迎えてくれたのはグエン・ベト・ハー学長ら8人の教職員だった。ハー学長を含め、メンバーの若さが印象的だった。

 ハー学長は「かなり若いのは間違いない。私は学長だが41歳。ここの中心メンバーである准教授たちは30代半ばぐらい」と教えてくれた。ベトナムでは准教授や教授は国家認定制度があり、そこに認められた人でないと就任できない。UETでは20代後半から30代前半で准教授になる人が多く、40歳前後で准教授になるベトナム全体の傾向からするとかなり早いという。

UETのグエン・ベト・ハー学長。日本の拓殖大学への留学経験がある。

 この教員の若さがレベル向上につながっているとハー学長は強調する。フアン・トゥー・トラン准教授も「若さがパワーになっているのは間違いない。私も今は39歳だが海外の最前線で学んできたし、ほかの教員も若いのでLSI(大規模集積回路)設計やITのソフトウエア開発など最新の技術についていくのも早い」と答えた。

 このトラン准教授もフランスの大学で博士号を取っており、30歳ごろに若くして准教授になった。2015年にはベトナムのイノベーターを表彰する「Nhan Tai Dat Viet Awards」を受賞するなど内外で認められている。