あくまで主力は高圧市場

他社は1月末までに料金メニューを発表しています。

福田:我々は正直、焦る必要はありません。あくまで高圧(50kW以上、工場や事務所など)市場に軸足を置いてますので。

 初年度の家庭向けなどの低圧は試運転。3万世帯くらい取れればいい。この3万世帯をうまく回せるのかという助走期間です。

 各社は「最初に替わると、後は替わらない」と言っていますが、我々はそうは思っていません。

 なぜ丸紅の電気がいいかをじっくり理解してもらって、替えてもらればといいと思っています。

 「自由化、自由化」と言われているため、むしろ高圧の顧客からの問い合わせが増えています。これまでは自由化の宣伝がなかったので、自由化の存在を知らない企業も多く、我々が営業して、替える気持ちにさせるまで手間がかかりました。

 今は逆に、替えたいという顧客が丸紅に連絡してくるようになり、そちらをしっかり取りに行くことを進めています。

丸紅が中心となって産官学のコンソーシアムを結成し、福島県沖で洋上風力発電の実証実験を進めている(写真:福島洋上コンソーシアム)
丸紅が中心となって産官学のコンソーシアムを結成し、福島県沖で洋上風力発電の実証実験を進めている(写真:福島洋上コンソーシアム)

 ただ、低圧もやはり徐々に獲っていきたいので、まずは3万世帯。その次は30万、その次は100万、という目線を持っています。

 今年4月にロケットスタートということではありません。ただ、我々が低圧向けサービスをすることは認知してもらわないといけません。

3万、30万、100万というのは、どれくらいの期間で達成する目標ですか。

福田:3万から30万は1年でいけるでしょう。それ以降は分かりません。

 低圧と高圧向けを含めた全体のバランスで、目標を定めています。

 今、我々が扱っている約140万kWは、シェアにすると0.4%になります。これを2020年くらいに丸紅単独で1%にしたい。このうち8割が高圧で2割が低圧という割合です。

 2020年に楽天さんも含めた丸紅グループで5%くらいのシェアを獲りたい。

 2020年の発送電分離がされてから業界再編が起きると見ています。シェア5%があれば、それなりのプレゼンスで生きていけるかなと思っています。

 今各社が先行してプランを出しても、我々は2020年までを考えていますので焦っていません。

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