同じようなことを、見た目についても行う。

 色もおいしさを大きく左右する。どんなにおいしいと言われても、鮮やかな青いクリームたっぷりのケーキや渋い紫色のカレーに積極的になれないのは、その色のせいだ。

足の速い犯人の目星は、ついている

 もしご自宅などに、賞味期限切れ直前くらいのペットボトル入りの緑茶があれば、買ってきたばかりの同ブランドのものと比較していただきたい。かなり色が違う。色が変わってしまうのは、やはり何らかの成分が減ったり、壊れたりするからだ。

 「実は、香りの方もそうなんですが、犯人の目星はだいたいついています。でも、きちんと立証しなくてはいけないし、それに、逃げ足が速くて捕まえにくいということもわかっています。だからまだ、詳しいことは言えないんですよ」

 おいしさという食品会社の生命線そのものについてなので、松尾さんの話には秘密も多い。「缶コーヒーの豆もいいものを使っていますが、技術の部分も重要です。これも詳細は言えないのですが」と松尾さん。緑茶についても、ラベルが小さくなったペットボトルに入っている、淹れたての風味を楽しめる商品が誕生する日を待ちたい。