世界2位の建設機械メーカー、コマツがもがいている。主戦場だった中国では建機需要がピークの5分の1以下に縮小。資源安で鉱山機械も売れない。株式市場の評価を示す時価総額は、この1年間で4割も目減りした。優れた商品やサービス、建機とIT(情報技術)を融合する先見性、国・地域に根差す企業風土。これまで「ダントツ」だったコマツのもがきは、景気停滞だけが原因だろうか──。成功体験に慢心せず、攻める経営を再び磨く。日本企業の針路がそこにはある。