日産自動車「リーフ」の分解プロジェクトの調査結果を報告する。今回は、走行中に前方の障害物を検知する前方監視ユニットを取り上げる。
前方監視の手法は、使用するハードウエアによって大きく3つに分かれる。1つはカメラを使用するタイプ、2つめは電磁波の一種であるミリ波レーダーを使用するタイプ、そして3つめがレーザーを使う「LIDAR」(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)である。いずれの方法も、探知距離や天候条件などにより一長一短がある。
2017年7月に開催された半導体サプライチェーン展示会「SEMICON West」における米インテル(Intel)の基調講演「自動運転のビッグデータ」(Big Data In Autonomous Driving)によると、カメラは探知距離は長いが夜間の暗さや霧に弱い。ミリ波レーダーは全天候型だが探知距離は150m程度。LIDARは雨や雪に弱いという(関連記事「5Gや自動運転の理想と現実、海外イベントが教えてくれたこと」)。
リーフは、このうちカメラを使用する。カメラは単眼であり、前方監視ユニットに収納されている。搭載位置はフロントウインドーの内側、ルームミラーの裏側あたりである。
日産自動車の2代目「リーフ」の特徴や走行・安全性能、構成部品の調査レポート! 電費や自動駐車、自動ブレーキ、0-400m加速などの走行試験結果を収録。分解調査では電装品やコネクタ、ECUも網羅。3/23発行予定、予約受付中
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