分解展示会場でパワートレーンをバラバラに

 2月1日から開催する分解展示会のためにうるま市から豊見城市の会場に運んだリーフ――。各パーツを展示する中、パワートレーンについては当初、一体化されたままの状態だったが、多くの参加企業からの「内部を見てみたい」という要望に応えて、その場で分解を開始した。

 PDMとインバーター、モーターはそれぞれ上下をつなぐボルトによる固定だけでなく、高圧電流を流すバスバーも横から固定することで、強固につながっていた。具体的には、PDMとインバーター間は直流用のバスバー2本、インバーターとモーター間は3相交流用のバスバー3本を横からボルト止めしている。

 PDMについては、カバーがシールされている上に、一度開けると再利用できない形状になっているため、ペンチとカッターを使い、強引にカバーを引きはがした。中には高電圧系を制御するための電力回路やトランス、コイルが敷き詰められていた(図7)。

図7 PDMのカバーを外した様子
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 インバーターはフタを外すと直流と交流を変換するためのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスター)があり、その上を制御基板が覆っていた(図8)。モーターと減速機はハウジング同士をボルトで固定してほぼ一体化している。減速機には駐車時にギアを固定するパーキングロックのアクチュエーターを搭載していた(図9)。

図8 インバーターのフタを外した様子
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図9 左がモーターで右に減速機がある
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 分解展示会場には、電装品を並べたコーナーを設けたほか、外装系や電池パックなどを展示し、すべての部品を持ち込んだ(図10)。参加企業は、実際の部品に触れながら最新EVへの理解を深めつつ、今後実施する2次分解において分析したい部品を申告するなど、より詳細な調査をするための準備を始めている。

図10 電装品を並べたコーナー
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