ライバルが減っていく

ライバルが減るということですね。

堀江:そうそう。カー用品市場が20年間ずっと落ちてきた中でイエローハットが続いている理由は、競争相手が減ったからです。自動運転で急ブレーキが減れば、交換需要が減ってタイヤショップも苦しくなると思います。商売が成り立たないライバルはみんなやめていくでしょうね。

「何か出てきて生き残る」と話す堀江社長(撮影:竹井俊晴)

逆に新規参入もあり得ませんか?

堀江:来ない、来ない。こんな、カー用品なんか無理。本当無理。どんどん減ってきましたよ。

カー用品への参入はなくても、例えば家具はどうですか。自動運転でハンドルなどがなくなると、車内空間は広くなります。個室のようになったら、インテリア店や電機店がライバルになりそうです。

堀江:それはあるかもしれないね。境目がなくなっているから。クルマの中のインテリア、例えば足元に敷くマットについては、カー用品店が売るかもしれないし、ホームセンターが売るかもしれない。いろいろな業種がライバルになると思いますよ。

 だから我々はモノを売るんじゃなくて、サービスというか技術絡みのサービスを提供するのだろうなと思います。車検(制度)は間違いなく続くだろうから、そうした技術に近いところに我々の商売はシフトしていくでしょうね。昔と比べるとサービス関連の売り上げ構成比は上がっていて、今では20%を超えている。これが30%になるか40%になるかは分からないけど、どんどん変わっていくと思いますよ。

今も変わり続けている。

堀江:だから自動運転時代になってもいっぱい出てきますよ。新しいビジネスが何か出てくる。何か出てきてうちは生き残ると思っているんだけどね(笑)。生き残ってもうけようと。だから未来は分かりません、はっきり言って分かりません。どうなるこっちゃ。

 ただ、僕はクルマを手放せない。同じように自分でどうしてもクルマを運転したい人が20%か15%くらい、間違いなく残ると思います。世の中の全員をお客さんと考えるのは大きな間違い。運転したい人が20%いるだけで、イエローハットは飯が食えると思うけどね。

そのころを見据えて、どんな手を打っていますか。

堀江:何となく時代に対応していって何となくもうけようと思っています(笑)。何となくシェアを取ってね。