いつかはクラウン、丁寧に慈しむように

横山:それと、クラウン。「いつかはクラウン」というコピーがありましたね。僕はクラウンはけっこう長く2種類乗ったんですけど、もうベッドというか、おふとんというか、すごい包容力があって、ほんとにストレスのない車なんですよね。今、うちのメンバーでは洞口信也ってベースの彼がクラウンのすっごいオーソドックスなセダンに乗ってるんですけど、もうほかのクルマには乗れないって。すごい広いし。

野地:センチュリーは乗ったことないですか。

横山:あります(笑)。

野地:いや、そういう気がしたんです(笑)。センチュリーは今なかなか中古がないらしいんですよ。

横山:ないですね。

野地:出さないようにしてるらしく。変な人に流れちゃうと…。

横山:そうですよね、やからみたいなやつが乗ったら、ねえ。

野地:昔はあれ、サーファーがけっこう乗ってましたよね。横山さんは今も?

横山:もう乗ってないです。30代のときに乗ってました。

野地:ちょうど今、代替わりする前のやつ。

横山:初代はすごい希少というか、市場に出回っていなくて、1980年代後半のやつですね。

野地:何色ですか。

横山:白です。

野地:皇室みたいですね。

横山:アイボリー。

野地:要するに白いロールスロイスみたいな。

横山:そうです。これがとてもコンフォタブルで。ちょっと車体が大きすぎるので、停めるところには困りましたけど。すごく気持ちいいクルマです。

野地:でも、あれ後ろに乗る車ですよね。

横山:そうですね。黒だと特にそうなんですけど、白だと乗り方次第で運転手さんに見えない(笑)。

野地:センチュリーはどのくらい乗りましたか。

横山:2年ぐらいです。

野地:ガソリン代、大変ですよね。

横山:大変だったんですけど、それ以上に大変なアメ車に乗ってたから、それほど気にならなかったですね。その頃は5700㏄とかでっかいのばっかり乗っていたんで。でも、そういう意味ではクラウンがちょうどいいですかね。

 そして、そういう快適なクルマ作りを支えているのが、トヨタ生産方式なんですよね。この本を読んでいると、すごく丁寧に、慈しむように現場の人たちが仕事をされている感じが伝わってきます。