アレクサが夫婦ゲンカを減らす?

小竹:個人差はあるようですね。家電を全部つなげて「朝起きたら目玉焼きができて、エアコンついて、洗濯機が回る」みたいな機能を使いこなしている人は「相変わらずクールな印象を持っている」と言いますし。

 つまり、使いこなすスキルや期待するシーンによって、存在意義が変わる。

 これからまだまだ進化すると思いますが、現状では、買い物ができて、料理を作るサポートをして、コミュニケーションも生んでくれる。あとは片付けまでやってくれたら完璧ですね(笑)。

柳田:たしかに、食卓やシンクの片付けに関しては、まだ技術が追いついていないですね。これが実現すると、喜ばれそうですね。

小竹:夫婦ゲンカも減りそうです(笑)。

柳田:離婚率の減少や少子化対策にも寄与するかもしれません。

小竹:最後に、これから3年後、5年後の世界で、どのようにキッチンが変わっていると予想しますか。

柳田:予測は難しいところですが、我々として挑戦していきたいのは、生活のあらゆる面で苦労にかけていた時間を省き、楽しむ時間を増やすことです。調理をする上での疑問をすぐに解消したり、一緒に食べる人との会話を楽しくするサービスをこれからも開発していきたいと思っています。

 「Amazon Echo」シリーズのキッチンでの使われ方を見ながら改めて感じるのは、キッチンという場所のポテンシャルの高さです。

 よく考えたら、電子レンジしかり、調理家電や給湯設備しかり、家の中のテクノロジーが一番集中する場所がキッチンなんです。そのキッチンでの作業がより効率化し、家族が思わず集まる楽しい仕掛けを増やしていくことができたら、キッチンはますます“家族のコントロールセンター”として機能すると思います。

 家庭の中のイノベーションは、すべてキッチンから始まると言ってもいいかもしれない。

小竹:新しいテクノロジーを取り入れるかどうかで、食を楽しめる格差は広がるかもしれませんね。情報がアップデートされないまま家庭の中に閉じこもってしまう人と、クラウドベースの最新の情報や技術に常に触れて楽しみが活性化されていく人と。

柳田:たくさんの方にその楽しみを広げられるように工夫に努めることが、我々のやるべき仕事だと思っています。

小竹:期待しています。

(編集部注:取材後にリリースされた「Amazon Echo Spot」では、クックパッドが初めてレシピ動画に対応し、一部レシピの音声読み上げ機能などを搭載した)

小竹メモ

テクノロジーは、日々の生活を便利にするということを超えつつある。これからは、テクノロジーを通じてどのように豊かな生活を実現するのか、という方向に向かっていく――。今回のインタビューで改めて、その思いを強くしました。

 「Amazon Echo Spot」を早速購入しましたが、アレクサで音楽を聞きながら、料理の作り方に困ったら動画を見ながら、助けてもらう。オススメ動画を通じて教えてもらう。改めて料理の楽しさを気づかせてもらいました。

 もっと料理が楽しみになる世界に一緒にチャレンジして行きたいですね。