アレクサが、シーンに合わせた機能提案も

柳田:(ボーカロイドの)初音ミクやポケモンのキャラクター系は充実していますね。

 百人一首や「駅しりとり」、ジャンケンといった日本独自の遊びのスキルも結構人気です。また、音を楽しむコンテンツでは、リラクゼーション音楽として「軽井沢の森の音」を流せるスキルも。

小竹:それは知りませんでした。私は「アレクサ、新しいスキルがあったら教えて」とよくお願いしているのですが(笑)。

 しかし、既に1000を超えるスキルがあって日々増えているとなれば、自分に合ったスキルを探すことが難しくなるなという気がします。

 検索機能については、今後どんな工夫をしていくのでしょうか。レシピサービスでいうと、最近は「たまにしか料理をしないから何を作っていいか分からない。献立から提案してほしい時に、どういうワードで検索していいか分からない」という声も聞かれるんです。

柳田:たしかに、目的が定まっていない人に対して、いかに提案していくかは課題ですね。例えば「このシーズンに人気が高いのはこのレシピです」とランキングを提示したり、「集まる人数は何人ですか?」とシーンから提案したりする切り口もありかもしれません。

小竹:私、音楽に関しては「Amazon Echo」から新しい出合いをたくさんもらっています。結構雑に「朝に気持ちいい音楽を聴きたい」と言っても、応えてくれる。気に入った時に曲名を質問したら教えてくれるし。

 気づきと広がりを与えてくれるデバイスには、親しみを感じます。同じことが料理に関してもどんどん実現していくと、料理を作ること自体の楽しさのきっかけを提供できることができそうです。

柳田:「手作業しながら操作できる」という機能性に加えて、提供できる価値として大きいと感じているものが、もう一つあります。それが、コミュニケーションなんです。

 例えば、料理を作ったり食べたりしながら音楽をかけたり、遠くに住んでいるおばあちゃんを呼び出して「この間教えてくれた料理、お醤油の量どのくらいだったっけ」とすぐに聞くことができる。

 今回の「Spot」にはカメラも搭載しているので、「写真を撮って」の一言で食卓を囲む家族の写真も撮れます。

 自撮りならぬ“アレクサ撮り”なので、誰か一人が写真に欠けることもありません(笑)。スマートスピーカーを中心に、家族や友達同士の会話が増えたり、料理を楽しむきっかけが増えたりするのではないかと。