テクノロジーの進化が家庭の「食卓」を大きく変えようとしている。レシピサイト最大手「クックパッド」創業初期メンバーであり、フードエディターとしても活躍する小竹貴子氏が、「テクノロジー×食」の最先端を訪問。食卓で起こりつつあるイノベーションの萌芽を紹介する。
シリーズ
おいしい未来はここにある~突撃!食卓イノベーション

完結
22回
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ミツカンが追い求める「おいしさへのこだわり」
仮想現実(VR)など、テクノロジーの進化によっておいしい食事の「シーン」はこの先さらに容易に再現できるようになる。だが本当の意味での「おいしさ」は、自分の中にその記憶がなければ、経験できないという。ミツカンがめざす「おい…
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ミツカン社員がプロの厨房で“修業”するわけ(前編)
食品メーカーのミツカンが、味覚のリサーチに特化した専門部署を立ち上げ、実に泥くさい市場調査をスタートさせている。飲食店など、プロの厨房に“修行”に訪れ、ホンモノの「おいしい」を追求する背景には、消費者の「おいしいもの」離…
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一人の食卓もアレクサと一緒なら楽しくなる?
アマゾンのスマートスピーカー「Amazon Echo」。最新シリーズ「Amazon Echo Spot」には多様な機能が盛り込まれている。だが重要なのは機能の充実以上に、それを使いこなすことで得られる豊かな時間だ。アレク…
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キッチンの流行は機能充実からカンタンに
話しかけるだけで、いろいろな機能を実行する「スマートスピーカー」。この登場によって、日本のキッチンのトレンドが変わりつつある。これまでの家電は多様な機能を「盛り込む」ことで付加価値を高めていたが、これからはより「カンタン…
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調理プロセスも分子調理学で解明できる
物理学や化学、生物学、工学などのサイエンスと食材・調理の組み合わせによって生まれる食の進化と可能性について紹介する宮城大学食産業学群の石川伸一教授。研究を進める中で、「おいしい」に必要なこれまでの“常識”の新しい真実など…
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科学的に「おいしい」を解明した先に見えるもの
人間にとって「おいしい」とはどういうことなのか。物理学や化学、生物学、工学などのサイエンスと食材・調理の組み合わせによって生まれる食の進化と可能性について研究を重ねる分子調理学の第一人者、宮城大学の石川伸一教授に話を聞い…
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「急須で“だし”を入れたっていいんです」
鰹節を削って調理する「だし」。料理の世界では、食材にこだわる本格志向が広がっているにもかかわらず、だしはこれまで、あまり光を当てられることがなかった。老舗だしメーカー、にんべんの高津社長は、「形式にこだわらずに楽しんでほ…
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え、削り節でだしを引いた後に顆粒だし?
老舗だしメーカーの「にんべん」が変わり始めた。東京・日本橋にある店舗では、幅広い世代に親しんでもらうようテースティングコーナーを設置。最近では海外も攻める。だが、市場調査を重ねると、驚愕するようなだしの使い方が明るみにな…
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インスタ映えする料理で高齢者が元気に?
料理をできる体験型デイサービス「なないろクッキングスタジオ」。ここを訪れる要介護の高齢者たちは、料理の経験を通して少しずつ元気になっているという。料理が高齢者を元気にする。どうして、高齢者たちは元気を取り戻していくのか。
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要介護高齢者が若返る?料理体験デイサービス
業界で初めて「料理」をコンセプトにした体験型デイサービスの「なないろクッキングスタジオ」が注目を集めている。要介護認定者を対象に、料理をしながら身体機能を取り戻す取り組みが、高齢者などに受けているという。どんな場所なのか…
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“完全栄養食パスタ”で、健康が簡単に手に入る?
1食で、1日に必要な栄養素の3分の1を摂取することのできるパスタ「BASE PASTA」が注目を集めている。“完全栄養食パスタ”を開発した狙いは、より多くの人に、健康的な食生活を提供することにあった。果たして日本の主食に…
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世界初の「完全栄養食」パスタ、開発の狙いは?
1食で、1日に必要な栄養素の3分の1を摂取することのできるパスタ「BASE PASTA」が、注目を集めている。開発したのはIT大手DeNA出身のスタートアップ、ベースフードだ。29歳の若き起業家は、なぜ食の分野で事業を興…
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バルミューダ、開発の軸は「人生を良くするもの」
中堅家電メーカーのバルミューダが、続々とヒット商品を生み出している。最近ではトースターやオーブンレンジなども手掛け、「食」シーンの新たな提案が受けている。開発の根底にあるのは「人生を良くするもの」を作る、という考え方だっ…
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バルミューダのトースター、男性がヒットを牽引
普通のパンでも極上の焼き上がりになるという評判で話題を集めたバルミューダのトースター「BALMUDA The Toaster」。ヒットの牽引役を担ったのは男性消費者だった。なぜ男性が魅了されたのか。開発の経緯を担当者が明…
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「一人では栽培できない」スマートプランター
家庭のベランダで野菜を育て、収穫物をご近所や飲食店と互いに分け合える。そんなサービスが、始まろうとしています。
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IoT搭載、AIを活用したプランターって何だ?
家庭菜園に欠かせない「プランター」。これが驚くような進化を遂げた。IoT機能を搭載し、様々なデータを計測。AIを駆使して、野菜がすくすく育つ「スマートプランター」に変わったのだ。開発した「プランター」メーカーの3代目が全…
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商品の需要予測に気象予報士を雇う時代に
気温や湿度、降水量などのデータと特売時期などの情報を組み合わせて売上予測情報を作成し、ある食品メーカーの廃棄ロスを削減させた日本気象協会。今後は企業が需要予想に気象予報士を雇用する時代に突入するという。どんな未来なのか。
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大手食品メーカーが気象情報を販促に活用?
ミツカン、伊藤園、ネスレ日本……。大手メーカーが相次いで活用する、あるデータがある。気象情報だ。気温や湿度などの気象情報と過去の販売データを組み合わせることで、より効果的な販促ができ、さらにはフードロスも減らせるという。
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「辛くないタマネギ」が日本の食卓を変える
ハウス食品が2015年秋から販売し始めた辛くないタマネギ「スマイルボール」。この商品の反響を得て、ハウス食品ではもっと多様な消費者のニーズに答えた野菜を手掛けようと考え始めている。加工食品メーカーが“原料”まで作る狙いと…
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なぜハウス食品が「辛くないタマネギ」開発?
カレーやシチューのルーを手掛けるハウス食品。加工食品メーカー大手の同社が、2015年秋からタマネギを販売し始めた。それも特徴は、涙などを誘発する辛みを抑えた甘いタマネギだ。生産に乗り出した裏側には、意外なきっかけがあった…
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話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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