その「指令室」は、スタジオとは別のフロアにある。暗い部屋の中では5人のスタッフが何やら作業をしていた。

いわば「指令室」とも言える、「ライブコントロールルーム」(写真 都築 雅人)

 ここにいるのは、カメラを遠隔操作する「カメラオペレーター」、画面を切り替える「スイッチャ―」、ナビゲーターが発する言葉に間違いがないか確認する「ライブモニター」、画面の在庫状況を逐一更新する「ビズオペレーター」、そして、司令塔となる「ライブプロデューサー」の5人だ。

 先ほどの放送を仕切っていたのは、岩澤朋幸シニア・ライブプロデューサー。彼のデスク上のパソコンには、現在どれだけ視聴者から電話がかかってきているのか、商品の在庫は後どのくらいなのかリアルタイムで分かるようになっている。そして、その状況をスタジオのナビゲーターに耳元のイヤホンを通じて伝えているのだ。

 初めて見る方は、「早く売れてしまうから買った方がいいと煽っているのでは」と思うかもしれない。しかし、番組側の狙いは、「視聴者に正確に売れ行きを伝えること」(岩澤プロデューサー)。結果として絶妙な希少性の演出になっていることに加え、後で買えなかったとクレームが来ることを防ぐ効果もある。

双方向のコミュニケーション

 ライブプロデューサーがナビゲーターに伝えているのは在庫状況だけではない。

 例えば洋服を紹介しているとき、視聴者から「裏地が見たい」とコールセンターに問い合わせがあれば、ライブプロデューサーを経由してリアルタイムでナビゲーターに伝えられる。結果、その場で視聴者の要望に応えることが可能になる。これも生放送ならではの対応だ。「こちらから一方的に伝えているのではなく、視聴者と『双方向』でコミュニケーションが取れるようにしている」(岩澤プロデューサー)。