シンブルなデザインに「斬新」の声

 パッケージに対する自由コメントには、世代による好みの違いが顕著に表れていいる(Q5)。Aに対するコメントでは、Q4と同じく、ストライプのようなグラフィックや、ネーミングやロゴマークに対する意見がかなり多い。前者には「爽やか」、後者には「お洒落」などのコメントが目立つ。また、Aを最も評価している40代の男女は、「今までにない爽やかさ」「インパクトがあった」などデザインの斬新さを評価している。

 Bに対しては、「親しみがある」という意見が多い。ラベルデザインも好評で、ネーミングや山脈のグラフィックは「きれいな湧き水を連想させる」と好印象。Bを最も評価しているグループは、20代女性と60代女性。両者には、鳥や花のグラフィックに対する「可愛らしい」という意見が多いという共通点があった。

 逆に、国産天然水のメーン購買層である40代女性は、鳥や花のグラフィックにあまり興味を示さなかった。パッケージ全体に対しては、「古いデザイン」「飽きた」などと否定的な声もある。

 選んだ商品がいくらまでなら買いたいかを聞くと(Q6)、Aは12.9円、Bが13.5円。ともに、デザインは商品の13%程度の付加価値だった。

 国産天然水のパッケージでは、山や森、緑などを強調するデザインが多かった。今回の結果を見ると、今後、Aのような爽やかでシンプルなグラッフィックが増える可能性がある。

(初出:日経デザイン2017年8月号)

「日経デザイン」はビジネスや経営にデザインを活用するための総合情報誌。デザインにかかわる「経営」や「投資」、また「色」「ブランド」「文字」「パッケージ」などのテーマを設定しヒットの舞台裏を深堀り。企業経営者、製品開発の現場から取材した豊富な事例を基に、どうすればデザインでビジネスを成功に導けるのかを解き明かします。
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