「炭酸ガス」の配合には好印象

 最後に、それぞれのパッケージの評価を聞いた(Q6)。

 Aの評価で目立ったのが、「炭酸ガス4倍」のうたい文句に対する「いかにも効果的で、かなり温まりそう」という意見。女性のグラフィックや、赤を基調としたパッケージにも同様の意見が集まる。意外だったのが、そのほかの要素に比べ「トウガラシエキス」へのネガティブな意見が目立ったこと。もちろん、「発汗効果がありそう」などのポジティブな意見もあったが、「ヒリヒリしそう」「刺激が強そうで嫌」「効果が分からない」など、難色を示した人が多かった。

 一方のBで特に注目を集めたのは、「ジンジャー&シナモンの香り」。「身体が温まり、よく眠れそう」「リラックスできそう」などポジティブな意見が目立った。Bのパッケージを支持した人が最も多かった20代で、特に人気だったのは「発汗巡活」のうたい文句。そして「癒やされそう」な印象の青と黄色の色合いだ。この色合いに関しては、「冷たい印象」「夏の商品に見える」といったネガティブな意見も一部にあった。

 結果として、機能面を期待する人はA、情緒面を重視する人はBを買うという結果になった。全体的にAが強い印象だったが、入浴剤をあまり使用しない20代にアピールしていたのはB。20代には機能性とリラクゼーション性の両方を重視する人が多いため、炭酸成分とエモーショナルな雰囲気を両立させたBのデザインがより魅力的に映ったようだ。

(初出:日経デザイン2017年2月号)

●調査概要
2017年1月上旬、インターネットを介してアンケート調査を実施。有効回答数は男性150人、女性150人の合計300人。20代、30代、40代、50代、60歳以上の各世代とも男女30人ずつ。調査協力:クリエーティブサーベイ
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