“売れるデザイン”を解き明かす雑誌「日経デザイン」での好評連載。これまでnikkei BPnetで転載(バックナンバーはこちら )していたコラムを、本年からは日経ビジネスオンラインでお届けする。今回比較するのは、炭酸ガス入浴剤。温泉由来の有効成分「温泉ミネラル」を配合したバスクリンの「きき湯」シリーズと、超微細な炭酸に加え、入浴効果を高めるエプソムソルトを配合した花王の「バブ」シリーズだ。すると、意外な調査結果が出た。

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 炭酸成分などで温浴効果を高め、血行を促進する「炭酸ガス入浴剤」は、疲労回復や痛みの緩和に効果的だとされている。

 バスクリンが販売する炭酸ガス入浴剤「きき湯」シリーズは、温泉由来の有効成分「温泉ミネラル」を配合し、温泉に入ったときの「効く」感覚を再現しようとしている。パッケージは8種類で、冷えや腰痛、肩こりや肌荒れなど、それぞれの悩みに特化した効能を打ち出している。その上位版である「きき湯 ファインヒート」シリーズは、2016年9月にリニューアル&新発売した商品。従来のシリーズの約4倍の濃度の炭酸湯に、ジンジャー末(有効成分)、温泉ミネラル(有効成分:硫酸ナトリウム)を配合している。

 炭酸ガス入浴剤といえば、花王の「バブ」シリーズも人気が高い。同シリーズも、20~30代の女性をターゲットにした粉末タイプの入浴剤「バブ エピュール」を2016年10月に発売。特徴は、超微細な炭酸に加え、入浴効果を高めるエプソムソルト(有効成分「硫酸マグネシウム」)を配合していること。3種類の天然ハーブアロマの香りが、落ち着いたバスタイムを演出する。

 そんな炭酸ガス入浴剤で今回比較するのは、「きき湯 ファインヒート スマートモデル」(A)と、「バブ エピュール ジンジャー&シナモンの香り」(B)の2種類のパッケージ。インターネット調査会社クリエーティブサーベイの協力を得て調査した。

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