大塚家具は空気を読む接客

 大塚家具の店舗にも行かなければならなかったので、また来ますと伝えるとアンケートへの協力を求められた。店舗に来たきっかけや探しに来た家具を選択する程度の、1、2分で終わる簡単なものだったが、飲み物を出してくれた。帰りはお店の外までお見送り。上着を着ていても凍えてしまうような1月の寒空の下、こちらが道の角を曲がるまで見送りを続けてくれた。

 後日の話だが、案内をしてくれたスタッフからアンケートで記入した自宅住所宛てに、直筆で来店のお礼が書かれたハガキが届いた。

 匠大塚を出たその足で、続いて大塚家具へ。匠大塚とは春日部駅を挟んで反対側、西口から徒歩数分の位置にある。来店すると受付のスタッフが近づいてくる。デスクを見たいと伝えると、フロアガイドを手渡され、デスクコーナーの位置を教えてくれた。

 2階のデスクコーナーをしばらく1人で散策。同じデスクを眺めたり、椅子の座り心地を確かめたりしていた。気が付くと20分ほどが経っていた。周辺にスタッフがいないわけではなく、お客に話しかけているスタッフもいた。どうやら大塚家具は空気を読む接客。お客が困っていれば声をかけ、邪魔されずに買い物したい様子であれば無理に声掛けはしない。記者に限っていえば後者のケースと捉えられたようだ。スタッフの一人とすれ違った際、こちらから人気のデスクや使い方を聞くと丁寧に教えてくれた。「もうちょっと見てみます」と伝えると「ごゆっくりご覧ください」と、それ以上の接客はなかった。

 もともとの母体が同じ会社であって、扱う商品分野が同じでも、接客によって店の雰囲気は180度変わる。家具を買うことが決まっていれば、匠大塚のようなマンツーマン接客でたくさんの家具から一番自分にあったものを吟味するほうが良い買い物ができるかもしれない。一方、家具を買うか否か検討している段階の顧客であれば、大塚家具のようなスタイルの店舗を好む人が多いのではないか。春日部には従来、大塚家具の店があったが、2016年に匠大塚が店を開いた。今後時間の経過とともに優劣がはっきりするか、それともそれぞれにニーズがあり、すみ分けがされるのか。結果が出るまではもうすこし時間がかかりそうだ。

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