創業のエピソードも説明

 デスク家具が置いてあるのは最上階の5階。エスカレーターで上がると、まず案内されたのはデスクではなく同じフロアの寝具コーナーだった。「当店は家具屋ですが、枕が一番売れているんです。これは弊社の会長も愛用している枕です」。一瞬、見たい家具を言い間違えたかなと思ったが、ひとまず案内に身を任せることに。ベッドや掛け布団を一通り紹介してもらった。

 次に向かったのはデスクコーナー、の前にあった桐たんすコーナー。会長が家業の桐たんす製造会社から独立したエピソードや、作りの精密さから一つの引き出しを閉めると空気圧で他の引き出しが開く様子などを見せてくれた。着物など持っていない記者は桐たんすの使い道が思いつかなかったが、スタッフの方いわくこれがけっこう売れているらしい。

 来店から15分ほど、寝具と桐たんすを紹介してもらったあと、デスクコーナーに着いた。簡単に用途や大きさなど欲しいデスクのイメージを伝えると、一つひとつの商品について丁寧に特徴を教えてくれる。木材の種類、脚の角度や角の丸みへのこだわり。店舗の壁際に置いてあるデスクについては、壁に面していて見えない部分が見えるようにわざわざデスクを動かしてくれた。

 「このデスクと椅子はデザインが合うようセットで作られたものですか」。記者が聞くと、どうやらこれについては知らなかった様子。大したことではないので大丈夫ですと言おうとすると、既に携帯で誰かに連絡を取っていた。質問について誰かに聞いてくれているなら申し訳ないと思っていると、もう一人別の男性スタッフが現れた。記者が見ていたデスクのメーカーの方だった。匠大塚に常駐していて、専門的な問い合わせがあった際に答えてくれるそうだ。匠大塚と家具メーカーのスタッフ2人がかりの接客を受け、そのデスクについてだいぶ詳しくなった。

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