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戦後70年の日本経済

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戦後70年の日本経済

完結

日本は昨年、第2次世界大戦から70年の節目を迎えた。高度成長から1980年代バブルを経て、90年代半ばからデフレ不況へ。古希の日本経済はどう変わったのか。シリーズで見る。

10回

20年のデフレに4つの要因、脱却は民間活力から

日本経済に巣くう根深い病となってきたデフレには4つの原因があった。賃金下落、産業競争力低迷、成長期待の低下、政策の誤りである。アベノミクスでもデフレ脱却には力不足だ。企業も変わらなければならない。
2016.02.02
「決める首相」が登場なお未完の統治改革

田中金脈問題に端を発する1975年からの政治改革で、「政治とカネ」にメスが入った。その後、橋本龍太郎が政権を握り、首相の権限強化を柱とする統治改革を進めた。小泉、安倍。「決める首相」は誕生したが、「強すぎる首相」への警戒…
2016.02.01
日米貿易摩擦で競争力を失った産業、増した産業

1950～60年代以降、日米経済摩擦が激化。産業に影響を与えてきた。対応はほぼ対米追随型。譲歩を続ける中で一部産業は競争力を失った。だが、摩擦をバネに競争力を維持・向上させ、成長した産業もある。
2016.01.29
根拠なき楽観が招いた人口減の危機

人口減は今や日本経済のアキレス腱となりつつある。少子化と人口減は70年代から予想されながら、強い対策をとってこなかった。国民の根拠なき楽観と、政治の不作為、官僚の甘い見通しがそこにあった。
2016.01.28
地方共倒れ人口吸収で伸びた東京にも壁

高度成長期以来の東京一極集中是正策はほとんど空振りに終わった。「地方」「政治」「官」の甘い取り組みが、逆に地方の力を弱めてきた。ヒトの流入が縮小すれば、東京の成長に限界が忍び寄る。
2016.01.27
なぜ金融ビッグバンは不発だったか

「金融・証券市場の国際化」を旗印に1996年に始まった日本版ビッグバン。真の狙いは旧来型事業に偏った銀行改革と産業再強化の環境作りだった。だが、ほとんど成果はなく、金融を通じた日本経済再生は道半ばだ。
2016.01.26
1980年代バブル、膨張と崩壊に3つの原因

1980年代のバブル経済の膨張と崩壊には3つの原因がある。日銀の金融政策の失敗、先進国で進んだ金融自由化、米国の圧力である。これに加え危機管理能力の欠如が、「失われた20年」を形作った。
2016.01.25
そもそも財政赤字はなぜ膨張したのか

国と地方の債務残高は1000兆円を突破し、なお膨張を続ける。増税前に減税を実施して痛税感を和らげようとしても、国民の抵抗は強い。税負担と給付の関係が見えづらいのが、強い増税アレルギーを生んでいる。
2016.01.22
高度成長期に破綻の芽、改革先送りが育てた危機

厚生年金が現在の形になって約70年。その歴史は2つの時期に分けられる。1970年代前半までの給付拡大の時代と、80年代半ば以降の抑制の時代だ。約30年間続く「抑制改革」は先送りの連続で、財政の重荷は増すばかりだ。
2016.01.21
転機は95年、強い日本型経営が暗転した

第2次世界大戦から70年以上が経過した日本。高度成長から1980年代バブルを経て、90年代半ばからデフレ不況へ。古希の日本経済はどう変わったのか。シリーズで見る。第1回は日本型経営の変化。
2016.01.20

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