エンジェルリポートの横には「今月のノリ語(ノリを良くする言葉)ベスト5」なる張り紙もあった。「笑顔がいいね」「その調子でいいよ」「大丈夫!出来てるよ」といった肯定的な言葉遣いのオンパレードだ。

 このほか、掲示板には張っていないが、テッセイの内部資料にはスタッフをその気にさせる肯定的な見本用語を集めた「ノリ語集」と、逆にやる気をそぎかねない「ノリません語集」がある。その中身は、ノリ語集は「頼りにしているよ」「ぬきんでてるよ」「リズムがいいね」、ノリません語集は「そんな事も知らないのか」「まだ終わらないの」といった具合だ。普段、ネガティブな言葉を使って知らず知らずのうちに職場の雰囲気を悪くしていないだろうか。そんな風に自分の言動を顧みる契機になる。

ホーム下の通路を通って迅速に移動
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褒め合うことで仲間意識も向上。休憩所での雑談が弾む
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 言うまでもなく、テッセイの仕事はハードだ。日本が世界に誇る定時運行体制によって、新幹線はひっきりなしに到着する。次々と清掃作業をこなすには、気力はもちろん、体力も必要だ。年末年始やお盆、ゴールデンウイークなど旅客や列車本数の多い時期は特に多忙を極め、生半可なきれいごとやガンバリズムだけでは長くは勤まらない。

 それでも仕事への誇りや責任感から、安定したパフォーマンスを発揮し続けるテッセイの現場。その強さの秘訣が、舞台裏にある徹底したモチベーションの維持・向上策だった。どんな現場でも、テッセイから学べる点は少なくない。

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