相次ぐセクハラ情報

 また、この直後、昔からカラニックと深い関係で成長担当のバイスプレジデントとなっていたエド・ベイカーも辞任。ずいぶん前に行われたマイアミへの全社ワーケーションのとき、カラニックが他の女性社員と寝たという情報がアリアナ・ハフィントン取締役のところにもたらされたのだ。

 自分が働く会社やそのCEOが友だちや家族に悪者だと見られることが増えていくにつれ、社員は、複雑な思いにかられていく。とある幹部も次のように証言している。

「2017年になる前は、社員の半分がウーバーのTシャツを着ていました。それが一気に変わりました。ウーバーの服を着たがる人がいなくなったのです。ウーバーものを誇らしく着られる日が戻ってきてほしいとたくさんの人に言われました」

 だが、これはまだ序の口だった。3月末、テクノロジー系ニュースサイトのジ・インフォメーションが、カラニックの元恋人、ガビ・ホルツワースの証言などをまとめた記事を公開。ホルツワースは、2014年半ばに、カラニック、エミル・マイケルらウーバーの人々6人とともにソウルのカラオケバーに行ったのだという。こういう場所は、カラオケやお酒だけの場所ではないことが多い。このときの店も、ミニスカートを履き、番号札を付けた女性がバーの真ん中で車座になっており、好みの子を指名すれば一晩付き合ってもらえるし、おそらく、お金を払えばセックスもできるはずだとホルツワースは語っている。この件は、やはり同行していた女性マネージャーから、人事にも、また、セクハラの調査を進めているエリック・ホルダーにも伝えられたという。

 この件も炎上した。突っ込みどころが多すぎてどれが一番の問題なのかさえわからないほどだった。そういう店に行こうと考えた判断もまずい。記事公開前にエミル・マイケルがホルツワースに電話して暴露を思いとどまるよう説得を試みたのも問題だろう(この電話も記事に取りあげられた)。2年も付き合った彼女が元彼のカラニックが困る話をぺらぺらしゃべっていることもさすがにどうかと思う。

 これがいつものパターンである。