47都道府県の地元密着型スーパーマーケットを訪ね歩き、従業員さんにインタビューをし、味とデザインの両面からおいしいものを探した新刊、『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』。
その中から、出張で立ち寄った際に、おいしいのはもちろん、お土産として「自分で移動中に楽しめる」「数があって会社でばらまける」「家に持ち帰って家族を喜ばせる」ものを厳選し、日経ビジネスオンラインでご紹介していきます。
17回目は兵庫県の姫路市。
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考えてみると今まで、兵庫県では神戸にしか訪れていなかったが、他にも魅力的な観光地はたくさんある。今回は個人的に未踏の地、姫路に行ってみることにした。
駅に降り立ち、出口からまっすぐ先に姫路城が見えたとき、心から感動した。城のある城下町にはいくつも訪れているが、これだけシンプルに、清々しく城と対面できる場所はあまりないだろう。
駅から賑わうアーケードを通り端まで歩くと、「ボンマルシェ・姫路店」が現れる。
訪れたのは昨年秋、開店60周年の記念すべき年であり、心なしか店内のPOPも華やかに見えた。店員さんたちに姫路ならではの特色を聞くと、多くの人が「地元の祭り」と答えた。
特に10月は週ごとに「灘のけんか祭り」「魚吹の提灯祭り」などが順に訪れ、1年分の気力体力財力をここで使い果たす人も多いのだとか。もちろんスーパーもそれに合わせた品揃えで祭に臨む。
今回も「車中(主に新幹線などの車内で、自分で楽しむ)」「会社(いくつか個数が用意でき、大人数に配れそうなもの)」「家庭(家族が喜んでくれそうなもの)」と、目的別に分けて選んでみた。
「車中」のためのお土産

4回目でご紹介した宮﨑のカステラは綿のようにフワフワだったが、この一見普通のコッペパンもまた、手に取ってすぐわかる驚愕の柔らかさ。形が崩れる前にぜひとも車内で食すべし。柔らかい干しぶどうとマーガリンは、昔よく食べた味。子供の頃を思い起こさせる。
1960年代から地元で強烈に愛されてきた寿屋のパンは、他にも「ヨーグルトぶどうぱん」「アーモンドバターぶどうぱん」「小倉ぶどうぱん」などバリエーションも豊富で、なんといってもレトロかわいい袋のデザインが所有欲をそそる。
「会社」のためのお土産

50年の歴史を誇る、兵庫では知らない人はいないカップ麺、「イトメンのチャンポンめん」。そのイトメンの2人前の具が入ったワンタンスープ。モチモチっとした歯応えが印象的。
マグカップに取り分けて、2~3回楽しめるのでおトク感あり。お弁当のボリュームがちょっと足りないときや、寒い日の残業食にもピッタリ。箱買いしても軽い軽い。
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